フジテレビ月9ドラマ「月の恋人」で、木村拓也(キムタク)演じる社長室においてあったことによって注目を浴び、今はカゴメ野菜ジュースのテレビコマーシャルで再びお茶の間で見られるようにようになり人気継続中の「ハンギングチェアー」の入荷状況についてお知らせします。

 「ハンギングチェアー」は1脚1脚手編みで製作しています。そのため1ヶ月で仕上げられる脚数には限度があります。だいたい10脚前後を製作するのが限界です。大量生産することができません。また早く作ることを重視して品質を落とすことはできません。1脚1脚丁寧に編み作業を行っています。さらに材料コストの上昇等を原因とするコストアップによる商品価格を極力押さえるために、輸送コストの効率化に取り組んでいます。そのため1コンテナに積載できる約20セット分が仕上がってからの出荷となりますので、2ヶ月単位での入荷となっておりますことをご理解ください。

 今回6月初旬に入荷してきた20脚は、入荷前までに全て予約注文が入りました。そのため即日在庫切れとなり、現在次の生産をスタートしました。

 ところがここで一つ問題が発生しました。
 品質の良い籐材量の入手が困難になっているのです。
籐の芯材を使った商品でありますハンギングチェアーをはじめ、老舗旅館向けの脱衣かごに使う高級品材料の入手が難しくなっております。

 今まで籐材の現地であるインドネシアにて籐の選別が行なわれていました。品質の良いものは当然高値となり、一流の本物の家具に使用されています。品質レベルの下位の籐材は価格も下がりますので、通販やアウトレット家具で販売されている安価な籐家具に使用されています。ところがここ最近、籐材を仕入れる環境に変化が生じているらしいのです。良い材料も悪い材料も入り混じった状態で、選別しなくても籐材をある程度の価格で購入するケースが出てきたらしいのです。

 当然選別作業は面倒なことなので、選別しなくても材料を購入してくれるのならそちらに売ってしまうのは人として考えることです。私共のA級クラスの材料だけを買う姿勢に対して、材料を選別せずに買いあさる中国企業等に比べどうしても後回しにされてしまっています。そんな事情で、今まで「ハンギングチェアー」に使用されていた籐材の入手が困難になってきたのです。現在その対策を考えていますが、解決までには少々時間がかかりそうです。ここにも中国の強大な力が及んできているようです。

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