毎年6月は、家具産地である静岡にて「家具仕入展示会」が開催されます。日本全国の家具産地として大きなところは、九州の「大川」、本州では「静岡、広島、府中」、四国の「高松、徳島」、北海道の「旭川、札幌」ですね。しかし全国的に家具工場は減っています。
今回の静岡も60社ほどの出展となってしまいました。寂しい限りです。今まで数多くの意欲的な商品を開発、製作をし、その商品を仕入れ多くのに売上に貢献したあの工場も、あの工場も廃業したり、規模を縮小したりしてしまいました。今回も今まで行った各工場の自社ビルでの個展も数社しか行っていません。
少し前は、出展者数は100社前後もあり、会場もツインメッセ静岡の大きな2会場をフルに使用していました。個展会場も10社ほどありました。そのため岐阜を朝一の新幹線で出発し、昼過ぎまでメイン会場の「ツインメッセ静岡」で新作家具をじっくりと検分し、その後昼食もとらずに書く個展会場へタクシーを乗り継ぎ乗り継ぎして駆け回ったのでした。バブルの頃には、各工場ともお得意様用の昼食を用意していました。なにせ3日間ほどの売上が、各工場の死活問題となっていましたから皆必死です、仕入側である家具屋さんも、あの工場の昼ごはんは「寿司」だ、あそこは「うなぎ」だなんていうことが話題になっていたよき時代です。
今回は出展者60社前後、個展会場も2~3社程度しかありません。過去のように朝一で出かけると昼前後には全て終わってしまいます。そこで経費節約も考え、高速ハイウェイバスで行くことにしました。名古屋から東名静岡インター停車場までは約3時間。そこから徒歩約10分程度で、無垢材家具のテレビボード、ダイニング家具を中心として仕入れているA社のショールームにたどり着きます。意欲的な新作家具が展示されていました。2時間ほどじっくりと吟味し、新商品を注文。9月頃の仕上がりなので、秋口にはお披露目できると思います。
ほんの少し新作家具をご紹介します。
A社をあとにしてメイン会場である「ツインメッセ静岡」に向かった。
会場入口は毎年目にする看板がいつものようにあった。
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過去25年間ほど毎年来ている四代目としては、会場内の出展数は本当に寂しかった。過去のように斬新な、意欲的な新作家具も少なかったように思えた。ここにも景気低迷の余波が及んでいるようですね。じっくりと会場内の全てのブースを見終えて時計を見ると午後3時。帰社するのには少々早い時間。せっかく静岡まで来たのだからと、「玉露の里」近くに工房を移した平盛勇治さんの所に出かけることとした。電話をして迎えに来てもらった。ここから片道約30分ほどの少し遠いところです。
工房ショールーム内は、昨年と商品デザインはほぼ同じ。流行に左右されないしっかりとしたデザインの家具が並んでいる。オーク材、チェリー材、全て植物性オイル仕上げで、体にやさしい家具ばかり。このショールームのにおいも自然の香りがでいっぱい。2時間ほど平盛さんと家具を見ながら話をした。そして昨年と同様、平盛さんがフランスに行ったときに買い求めてきたパズルが目に付いた。安田屋家具店の在庫もなくなったので3種類仕入れてきた。
これ全て無垢材でできたパズルなんですよ。
安田屋家具店の実店舗に展示していますしネットショップ「ぎふ楽市楽座」でも販売をしています。詳しい商品説明は次回行ないます。
平盛さんの工房をあとにして、東名静岡インター入口まで送ってもらい、高速ハイウェイバスにて岐阜に戻ったのでした。
名古屋~東名静岡まで片道2800円。安い。
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