お客様からダイニングチェアーの背もたれ籐部分が破れたので修理見積を依頼されましたので早速商品を見に行ってきました。一般的にダイニングチェアーの背もたれに使用されている籐部分は、張替ができるように「溝決込み仕上げ」といって、木部フレームに溝を彫り、その溝に籐シートをはめ込んでから籐芯を叩き込んで止めてある仕上げ方がほとんどです。今回も多分そうだろうなぁーと思いつつご訪問。

椅子に「maruni」のシールが張ってありました。
広島に工場があるマルニ木工の商品です。
修理部分の背もたれを確認すると・・・・、

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なんと籐シートは手編み仕上げでした。
現在ではほとんど見なくなった職人手編み仕上げです。
お客様に現在と同じ「手編み仕上げ」での修理金額と、木部フレームに溝彫り加工を施し、籐シートをはめ込む「溝決込み仕上げ」の2通りの修理金額を職人に算出させることをお伝えし帰社。

安田屋家具店にもどった四代目は早速、安田屋家具店資料庫に行き、20年ほど前の1985年のマルニ木工カタログを見るのでした。

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ちゃんと掲載がありました。

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1月 30, 2014 · Posted in その他の家具修理  
    

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