静岡市に工場がある「東海家具工業」の担当者さんから四代目に連絡があった。通称:東海家具は、かつて食器戸棚に秀でた工場で、その後総合家具工場へと成長し、家具産地である静岡の家具工場ビッグ3の一つであった。(起立木工、東海家具工業、萩原家具) しかし時代の流れとともに家具需要が激減し、いずれの工場も規模縮小をしたのでした。
担当者さんの話は、
「早速ですがお願いがあってご連絡させていただきました。最近問い合わせの中で特に多いのが、20年以上使って頂いている食器戸棚・ワードローブのアングル蝶番の折れに伴う、部品調達依頼です。弊社でも5~8年ほど前は在庫があったのですが、近年それも尽き、既に供給ができなくなりました。当時の商品資料も処分されておりなにより当時を知るものすら数少ないのが現状です。
安田屋家具様がサイト内で発信されていると聞き、大変恥ずかしい話ではあるのですが、蝶番の問い合わせがあった場合、安田屋家具店さんをご紹介させていただいてもよろしいでしょうか。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」
もちろん喜んで四代目が対応させていただきますと担当者さんにお伝えしたのでした。メーカーさんに頼られる家具屋さんになれたなんて光栄なお話です。
そして数日後、鎌倉市のS様から東海家具の食器戸棚の丁番取り換えのご相談と一緒に破損した金具が届いたのでした。
S様から
長年使用していた東海家具の食器戸棚の扉に使用されている蝶番が破損しました。扉1枚に3個の金具がついています。同じ金具があれば3個治憂悶しますので送ってください。
安田屋家具店からの返信
金具のサイズを確認すると「19-17」という特殊なサイズでした。残念ながら「19-17」サイズの金具はかなり以前に生産中止で現存していない金具です。でも代替金具を使用すれば取り換えができるものと考えますので、どの金具を使用するか確かめてから再度ご連絡させていただきます。
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お客様にご返事をした後、どの金具を代替えとして使用するか考えたところ、現存している蝶番で一番近いサイズは「20-15」です。扉側に取付ける部分の違いは1mm、家具本体側に取付ける部分の違いは2mm。
四代目の金具取り換え実体験では、1mmまでのサイズ違いであれば、扉の開閉に支障が生じることなくできているのですが、2mmも違う場合はちょっと心配です。う~~ん!!、補助板を使用すればなんとかなるかなぁーと悩む四代目です。
いやいや、ちょっと待て。
2mm厚の補助板を取り付けるとどうなる??、あっダメだ。「20-15」サイズの金具を使用した場合、2mmの違いを解消するどころか「20-13」サイズになってしまい4mmの違いになってしまう。
あっ、そうか。
「20-20」サイズの蝶番を使用した方がいいんじゃないかとひらめいたのでした。 続く
この金具が必要な場合は、安田屋家具店オンラインショップにて24時間365日いつでもご注文いただけます。ご注文をお待ちしています。
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