東京都豊島区のK様より書棚のガラス扉に使用されている丁番についてお問い合わせがありました。
K様からのお問合せ
書棚のガラス扉(42cmx162cm、重量9kg)のアングル蝶番が破損し、取り替えたいのですが、現在市販の蝶番で代替可能なものを教えてください。金具にはKSSと20-24の刻印があります。アングル部分の長さは実測24mmです。扉は5か所のヒンジで固定されていました。扉は5枚あり、破損個所7か所なので部品は10個注文したいと考えています。以上よろしくお願いします。
安田屋家具店からの返信
KSS刻印の金具は、かなり以前に生産していた工場が廃業したためまったく同じ金具は現存していません。
金具に「20-24」の刻印がある場合は、20-24サイズの金具となります。このサイズは写真の(A)扉の厚みが20mm、添付写真の(B)家具側板の厚みが24mmに対応した金具です。
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刻印が「20-24」または添付写真の(A)が20mm、(B)が24mmの場合の金具サイズ「20-24」は、残念ながら他工場の代替金具も含めて現存していません。
サイズが逆の「24-20」は代替金具があるのですが、「20-24」は現存しない金具となります。
金具が現存していない場合の修理方法は、現在主流のスライド丁番金具に取り替えることによって修理が可能となります。
ただ「アングル丁番金具」から「スライド丁番金具」に取り替えるという方法は、扉の丁番金具を全て取り替える必要と、扉に金具を取り付けるために彫り込んで あるカップの大きさが違いますので、彫り直しをしなくてはなりません。
またどのタイプのスライド丁番金具を使用するか、取付方法についても専門的な知識と技術が必要になります。お客様自身での取替えは難しいので、そこはプロに任せた方が修理費用は安価で、確実に修理できるのでお勧めします。
そのためには、ご自宅界隈の昔から続いている小規模な家具店、もしくは家具修理専門店にご相談され るとよろしいかと思います。「丁番修理」「家具修理」で検索されるとご自宅近くの修理店を見つけられると思います。
アングル丁番金具をスライド丁番金具に取り替える修理内容はそれほど難しいものではありませんので、当店でもよく行なう修理方法です。ただし今主流のインテリアショップでは修理不可能ですが、昔から続いている街の家具屋さんであれば、当然修理方法は知っておりますので、ご相談されれば「アングル丁番金具」を「スライド丁番金具」に取り替 えることはできるものと思います。
お役に立つ情報であれば幸いです。
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