安田屋家具店が立地する岐阜市美殿町から約980㎞離れている、青森県八戸市にある「サカイ引越センター 八戸支社」様からご依頼があったリビングボードのガラス扉を、ご担当のK様が安田屋家具店実店舗にご持参いただきました。
何でも広島県に仕事があるので、その途中である岐阜県の安田屋家具店に立ち寄ったとのことです。ガラス扉を降ろしたら、すぐに広島に向けて出発されました。
な、な、なんとタフなK様だと思った。
そしてガラス扉を確認した四代目は愕然とした。
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木ネジ5本でガラス板の縁部部を幅の狭い木枠に取り付けてあるだけです。非常に危ない取付け方だと思います。今回破損した原因も、ガラス板の扉木枠取付方法の構造的な問題だと思った。
ガラス工場に製作を依頼して、2週間ほどで仕上がった。
扉の木枠に新しいガラス板を5本の木ネジで固定する。扉木部に取付けた後も、ガラスが割れるのではないかと冷や冷やしながら、梱包を行ったのです。
岐阜市から約980㎞離れた青森県八戸市まで、割れることなく無事に輸送できるように厳重に梱包したのです。
ご担当のK様に取替修理が終わったことを告げると、2週間後に関西方面に仕事があるので、その帰りに安田屋家具店に立ち寄り引き取りますとのご返事。
四代目も30年ほど前、一度だけ岐阜市内のお客様のご婚礼家具を青森市内のご新居宅に荷出し(配達)することとなり、自社トラックに婚礼家具一式を積み込んで、前日の夜にスタッフ1名と一緒に行ったことがあった。
その時の記憶では、夜10時ごろに安田屋家具店を出発し、朝6時ごろに青森市内に到着した。東北自動車道は、前にも後にも走行車はなく、かなりの時間走ったのにまだ全行程の半分しかたどり着いていないことに愕然とした記憶があります。
そんな遠くからK様は来られたのかと思うと感動です。
さて扉木部に取付作業を行った四代目、このリビングボードの扉にガラス板を取付ける方法は、とっても危ないものだと思った。構造的な問題で破損したのではないかと思った。
新しくガラス板を取替えたものの、短期間でまた破損しないかと心配するのである。
というのも、ガラスの端からわずか10mmの所をネジ止め用の穴の中心としてガラス板に穴をあけるのです。
穴の端からガラスの端までの距離は、なんとわずか5mmしかないのです。
横幅345mm、長さ1,800mm、厚み5mmの強化ガラスの重さを、たった5か所のネジ止めだけで扉木部に止めてある構造です。
扉木部分のわずか15mmの幅で強化ガラス全体を保持しているのです。開け閉めをするうちにネジ穴の部分が割れてしまわないかと四代目は心配するのです。
このようなガラス板の取り付け方をしている家具を、家具業界38年の四代目は見たことがありません。これは問題だと思うな。
ガラス取替修理が終わったのでK様にご連絡しました。すると次回関西方面に行く際の途中に安田屋家具店により、持帰るのでそれまで保管して下さいとのこと。快く了解しました。また青森から安田屋家具店に来られるのです。大変なお仕事だと思う四代目でした。
今回の修理費用は、5mm厚強化ガラス(長さ1800、幅345mm)、6か所の穴開け加工で税込32,780円でした。
今回のような大きなガラスは輸送中の破損が考えられます。そのためできることならご自宅界隈のガラス店に依頼されることをお勧めします。ちなみに今回は輸送のプロご自身が運搬されたので、青森~岐阜の長距離でも問題なく運べたのでした。
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