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丁番MD30-5BとMD30-304

4月16日(木)に安田屋家具店ホームページをご覧いたき、お問合せページよりお問合せいただきましたK様へご返信をいたしましたが、メールアドレスが違っているのがどうやら原因でメールが戻ってきますので、ホームページにてご案内させていただきます。K様がこの情報をご覧になられることを祈っています。

K様からのお問合せ
お世話になります。下記お尋ね致します。 頂いた食器棚のドア部の金具が破損し取り外して調べましたらムラコシ精工の製品で左右の金具に「MD30-5B」と「MD30-304」と刻印がありました。製造が古く今は生産中止と聞いてます。 代替えで使えるものがあるか、教えて頂きたく、問い合わせを致しました。よろしくお願い致します。

 安田屋家具店からの返信
破損金具の写真を確認しました。
ムラコシ精工のMDシリーズの金具です。直付けスライドヒンジとも呼ばれていました。

残念ながらかなり以前に生産が終了し、すでに在庫も無くなり現存しない金具です。

また5年前まで他工場が同じ金具を生産していて、その金具で代替えができましたが、金具を使用していた家具工場が、現在主流のスライド丁番に移行してしまったために、需要が無くなり5年前に生産を終了しました。

その当時、何とか生産を再開して欲しいと金具工場に懇願しましたが・・・・、

「毎度、有難うございます。お問い合わせのありました直付スライドヒンジについてですが、申し訳ございませんが廃盤となっております。調整機能がないため、従来使用していただいておりました木工メーカー様が調整可能なスライドヒンジに移行してしまったことが主な原因です。又、海外品で受注生産となっておりロットが12000個以上となっています。又、ここ数年生産しておらず金型が使用できるか確認してみなければわかりませんし為替の変動や人件費の変動があり価格も大幅にかわっていると思われます。すでに各サイズとも在庫は無くなりました。申し訳ございませんがご理解のほどお願いいたします」と金具工場より返答がありました。

当時、中国で生産していたのですが、生産終了と共に金型を廃棄してしまったため再生産ができない状態になっていました。5年が経過し、先日再確認してみましたが、工場在庫もすでになくなり、代替金具も残念ながらすでに現存していません。

そのため同じ構造の金具は現存していないため、違う構造の「スライド丁番」に取替えることで修理が可能です。

ただ破損金具から「スライド丁番金 具」に取り替えるという方法は、扉の丁番金具を全て取り替える必要と、扉に金具を取り付けるために彫り込んである穴を彫り直しをしなくてはなりません。

またどのタイプのスライド丁番金具を使用するか、取付方法についても専門的な知識と技術が必要になります。お客様自身での取替えは難しいので、そこはプロに任せた方が修理費用は安価で、確実に修理できるのでお勧めします。

そのためには、ご自宅界隈の昔から続いている小規模な家具店、もしくは家具修理専門店にご相談され るとよろしいかと思います。スライド丁番金具に取り替える修理内容はそれほど難しいものではありませんので、当店でもよく行なう修理方法です。

ただし今主流のインテリアショップでは修理不可能ですが、昔から続いている街の家具屋さんであれば、当然修理方法は知って
おりますので、ご相談されれば「スライド丁番金具」に取り替えることはできるものと思います。ご参考になれば幸いです。

「家具修理」で検索されるとご自宅近くの家具修理店に行き着くと思います。お役に立てる情報であれば幸いです。

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4月 17, 2020 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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