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今は無き「秋田木工」曲木家具

東北、秋田県に曲げ木家具を生産していた「秋田木工」という工場がありました。一般家庭の食堂椅子やスツールなどの普及品、決して高価なものではないけれど、名作といわれるに値する曲げ木家具を作っていました。

10年ほど前に輸入品の粗悪で安い曲げ木家具が出回ったため立ち行かなくなり、IDC 大塚家具に買収され「秋田木工」の名前はなくなりました。現在出回っている曲げ木家具のほとんどは輸入品です。「秋田木工」の商品と比べると、やはり耐久性に難がありそうです。でも秋田木工はもうありませんので、安田屋家具店でも曲げ木家具を取り扱うことはほとんどなくなりました。「秋田木工」の家具と比較してという視線で見てしまうので、安田屋家具店の目にかなう曲げ木家具がないからです。

20年ほど前に取り扱っていたホールスタンドを現品処分の激安価格にて販売しました。当時のカタログに掲載されています。

 1991年のカタログ

 ホールスタンド

いわゆるコートハンガーですね。当時の価格で88,000円。それを現品処分価格として28,000円で大放出しました。

お届け時にお客様宅のお玄関先で、記念に写真を撮っておきました。

 

現代にも通用するデザインです。真っ白なインテリアのお部屋によく似合っていました。

秋田木工ではこんなスツールも作っていました。

スタッキングスツールです。見たり座ったりしたことが一度くらいある人は多いのではないでしょうか。当時の価格で8,800円です。安くて丈夫で実用的と3拍子揃ったスタッキングスツールでした。今は買収した家具店「IDC 大塚家具」がオリジナル商品として3倍くらいの価格で販売していたと思います。

大塚家具は、他店では決して扱えないオリジナル商品が多いです。オリジナル商品がゆえに販売価格もオリジナルです。うわさでは仕入れ価格の4倍、5倍で販売しているとか・・・・???? そりゃぁー儲かるわなぁー。というかそうしないと各都市の一等地のでっかいショールームなり、人件費なりを賄うことはできませんよね。価格のうわさはともかく、先日岐阜高島屋で開催していた物産展で「秋田木工」商品のひとつ「No.3000 折りたたみ式ハンガーラック」を販売していたのでプライスを見てみると、かつて安田屋家具店で18,000円で販売していた商品が2倍の36,000円でした。生産・販売は大塚家具でした。実際に取り扱っていた商品がこうですから、うわさの真相は・・・・・、ですね。

「秋田木工」はもうありません。大塚家具の工場となっていますので、悔しいことに安田屋家具店ではもう仕入れができないので販売もできないのです。高くつけてるなぁーと思ってもどうすることもできません。

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5月 13, 2010 · Posted in 商品紹介, インテリア雑貨  
    

Comments

3 Responses to “今は無き「秋田木工」曲木家具”

  1. 浅利 晃 on 6月 11th, 2020 1:52 AM

     秋田木工は子会社になりましたが、存続しています。

     秋田木工は曲木の技術(ドイツトーネット社の技術)とデザイン(剣持勇、柳宗理ら日本のインテリアデザイン草創期のデザイナーとのコラボ)の両輪を兼ね備えていました。

     ロッキングチェア 「No.1」とキッズチェア「100R」などのデザイナーの息子より

  2. 四代目 on 6月 14th, 2020 3:57 PM

    情報ありがとうございます。
    ご指摘通り、秋田木工の名前は今も存続しています。どんな形であれ日本国産曲木家具をこれからも継続して生産していくことを願っています。

  3. 髙根 広実 on 6月 21st, 2022 8:31 AM

    NO1 ロッキングチェアは秀逸です。先日念願叶って中古ですが手に入れました。

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