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時代たんすリフォーム 後

 お客様のお母様のお母様がお嫁入り時に持参された婚礼家具を、お客様のお嬢様の御婚礼家具として持参するために承った「桐塗りたんす」のリフォームが仕上がりました。お約束のご結婚式前までになんとか間に合いました。ホッと一安心です。よかったぁーー!!

 見てください。この出来栄え。まずは本体から。

 お預かり前の状態はこんなんでした。

 リフォーム後はまるで別物です。

 百年ぶりに新品同様に生まれ変わりました。4代にわたって、親から子へ、子から孫へと受け継がれた家具です。この仕事に携われたことはこの上も無く光栄なことと思う四代目でした。

 まったく別仕上げであった上置も、たんす本体と同じ仕上げに板目も塗装も変更したので、どうです、一体感あるたんすになりましたでしょ。お嬢様発案のふすまをスリガラスに変更するアイデア、とってもGOODでした。和モダンなたんすになりました。

  本体外周と前面木口は黒色のウレタン塗装仕上げ。
 前面は桐材の茶色のウレタン塗装仕上げです。

 たんす内部もしっかりと洗ってありますので、きれいな木地仕上げになっています。割れていた隙間も埋木処理でふさがっています。

 今回のリフォームで一番大変だったのが、たんす本体の黒色部分でした。昔の材料は全て国産材で、地元界隈の木材を使用していました。そのため材料がとっても貴重だったのです。そのため無駄なく材料を使用します。節があっても使用します。それらの悪い部分の材料はたんす本体に使用します。でもそのままではきれいに仕上がりませんので、節などがある材料の上に和紙を張り、そして漆塗りで仕上げます。すると塗潰しの木目が出ないツルンとした表情で仕上がりきれいです。

 今回も本体周りは黒色の漆仕上げ。所々めくれている部分あります。そのため和紙を張って黒色に塗ってある部分を削ることによって和紙もなくしてしまいます。木地の状態まで削ります。この和紙を取り除く作業を行わないと、せっかく塗り直しをしても将来、和紙がめくれることによって塗り直した部分がはがれてしまうことがあるからです。とても重要な作業なんですが、やってみるとこれが大変な作業なんです。根気がないとできません。

 削っても削っても、遅々と進みません。いったいいつになったら終わるのだろうかと思ってしまう先の長い作業です。さらにサンドペーパーは直ぐに目詰まりしてしまい、こまめに取替えないと削ることもままなりません。四代目も行なったことがありますが、本当に大変です。職人さんの根気に脱帽です。

 お客様もお嬢様もとてもご満足いただけました。
 設置は、たんす本体と上置は別々に設置するそうです。

 今回のリフォーム金額は、税込200,000円でした。送料は別途です。リフォーム金額は、たんすの状態がそれぞれ違いますので、全てのたんすがこの金額でできるとは限りません。特に木部補修がどの程度の状態なのかによって金額が大きく変わってきます。修理前までお部屋の中で大切に使用され続けていれば、木部の痛みも少なく上記金額よりも安価になる場合もあります。逆に納戸などに設置され続けられ使用されていない場合は、木部の損傷が激しく、上記金額よりも高くなる場合もあります。

 安田屋家具店では、実際の商品をご自宅で見させていただき、その場で大まかな修理金額を、最低限の手間で済ませられる場合の下限価格から、最大限手間がかかった場合の上限価格をご提案いたします。ご予算内であれば、一度たんすをお預かりして、職人に詳細にたんすの修復状態を見させて、最終御見積価格を再度ご提案させていただきます。最終価格でご用命いただいた場合は修理作業に取り掛かります。もし最終価格を見てご用命いただけない場合は、お預かりさせていただいた場所にたんすを戻します。ここまでの作業は無料で行ないますので、岐阜市近郊のお客様はお気軽にご相談下さい。

1月 29, 2012 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

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