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食器戸棚扉金具について

お客様から食器戸棚の扉に取り付いている蝶番金具が破損したので金具を探しているとのお問合せがありました

丁番金具が破損したのならいつものように「アングル丁番金具」のことだろうと考えていたが、送られてきた現状の写真を見てビックリです。「アングル丁番金具」とはまったく違う形状の金具でした。

扉を閉めたときに金具が家具前面から飛び出ています。
一般的にはあまり使用しない金具です。

3枚扉形式の食器戸棚で、左右の扉は家具の側板に丁番金具が取り付けられるのですが、中央の扉の蝶番金具を取り付ける側板が奥に引っ込んでいるため取付が不可能な状態のつくりになっています。そのためアングル丁番金具やスライド丁番金具を取り付けることができません。そのため一般的には使用されない特殊な蝶番金具を使っています。

破損した金具の状態を見ると・・・・、

家具上部

家具下部

扉上部

金具の名称は専門的には「Pヒンジ」といいます。
ホームセンターでは「への字金具」と商品名が付いています。

しかしこの金具は破損しやすいと思いますので、一般的な家具には使用されていない金具です。特に今回のようなガラス扉は重量があるのでホームセンターで販売している金具では重量を支えきれないと思います。家具専門金具を使用しなければなりません。

また取り替える金具の形状も若干変わります。そのため家具本体、扉に掘り込まれている金具を埋め込む溝を彫りなおさなければなりません。金具を埋め込まないと扉の開閉ができなくなりますので、必ず必要な作業となります。ルーターなどの専門道具があれば簡単にできますが、道具がないと難しい作業です。そのため金具のみを取り替える修理とはなりません。

したがいまして、今回ご相談いただいた蝶番金具の取替え修理は、ご自宅界隈の家具専門店に修理を依頼されたほうがよろしいかと思います。同じ金具の家具を使用されている方は少ないと思いますが、同じ金具の場合は参考にしてください。「Pヒンジ」という金具です。

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