TOPページ » 家具リフォーム・修理 » その他の家具修理 » この記事

無残な引出し 2

今回の引出し修理は、押入れたんすの前板が一部割れてしまったという内容でした。

階段から落としてしまったそうです。
正面向かって右上部の桐無垢材の前板が割れてしまっています。

通常このような修理は、割れてしまった木片を強力な家具専用の接着剤で圧着固定します。その後、必ず割れた箇所にはわずかな隙間ができますので、パテで埋めます。そして前板を再塗装して仕上げるので、割れた箇所やパテの跡は目立ちません。

ところが今回の引き出しは、桐無垢材で作られた無塗装の木地仕上げです。塗装がされていません。そのためパテ埋めをした場合、パテの部分が目立ってしまいますし、パテ表面がむき出しとなった状態ですので年数の経過とともに取れてしまうことが考えられます。かといって引出しを作り直す方法もありますが、金額が高くなってしまいます。

そこで安価な修理金額にするための今回のご修理方法は・・・・、

まず割れてしまった木片を強力な家具専用の接着剤で圧着固定します。その後、取手金具を取外し、前板の裏面全面に補強材として薄い板を貼り付けます。さらに前板の表面部分にも薄い桐板を貼り付けます。ただ単純に前いた表面に板を貼り付けると、その板の厚み分引き出しの奥行きが違ってしまい、ほんの数ミリ引出し本体から前板が出っ張ってしまいます。そのため貼り付ける前に、貼り付ける板の厚み分だけ前板を削ります。もともとの前板の厚みになるように計算して削った後に、新しい桐板を貼り付けます。最後に取手金具を取り付けて完成させます。

割れてしまった部分は、圧着接着と前板表裏に貼り付ける桐板にはさまれることになりますので、がれることはありません。さらに表面から見た場合、新しい桐板材となった前板ですので、割れた箇所は見えず、新品に戻ります。そして前板の強度を増すために三角の隅木を前板と側板に取り付けて補強して仕上げます。

今回のご修理費用は、税込6,000円(送料別途)でした。
岐阜市内のお客様でしたので送料は無料です。

引出し修理のご用命は安田屋家具店にご相談下さい。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
5月 15, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights