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修理で年末大忙し

2012年、平成24年も残すところあと数日です。
今年の年末はどういうわけか家具修理や家具リフォームで大忙しです。使いにくい壊れた家具や椅子を年内に修理をして、装いも新たに新年を迎える準備をされます。安田屋家具店もなんとか年内にお届けできるように毎日必死です。

今回ご紹介するのは、輸入の北欧家具の椅子です。
とてもいい作りをしているパーソナルチェアーです。
座面部分の緩衝材部分が天然の籐材を編み込んである昔ながらのつくりです。

長年の使用でこの編み込まれた籐部分が破れたり、伸びきって緩くなってしまっていて、座り心地が悪い状態になっています。現在ではこの緩衝材部分は、ゴム材のウエビングテープを井桁状に張り込んであるか、最新素材である「ジェームストン」という布ゴム材を全面に張って仕上げます。しかし今回の椅子は現代の素材を使用せず、昔からある伝統的な仕上げ方法を頑なに守り通しています。

そしてこの部分は消耗品であるという考えのもと、簡単に取外しができ、籐の編み込みを編み直すことができるようになっています。使い捨てではなく、長ぁ~く使い続けていく北欧家具の考え方です。日本の家具工場も、大量生産・大量消費・大量破棄という粗大ゴミとなる家具を作るのではなく、今回のような簡単にメンテナンスができて、何代にもわたって使い続けていく家具を作って欲しいです。

さて修理方法ですが、この緩衝材部分は籐材を手編みで編んでありますので、編み直すとなると4~5万円ほどかかってしまいます。そこで、少し座り心地は固くなりますが、板材にウレタンクッションをのせて布を張る方法をご提案しました。この修理方法であれば1万円程度で作れてしまいますし、長年の使用でも座面下がへ込むことは生じません。お客様には両方の修理方法をご提案しました結果、価格が安価な板材方法を採用されました。直ぐに製作に取り掛かります。そして数日後・・・・、

板にウレタン材をのせてから布張りをしてありますので、ほどほどの柔らかさがあります。座クッションを乗せて座っていただきましたが、前よりも格段に楽に座れるようになったとお客様にはお喜びいただきました。修理方法も時代に合わせて変えていくことも必要ですね。

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12月 30, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

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