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スツール脚グラつき修理

スツールの脚が1本グラついているので修理をして欲しいと現物を持って安田屋家具店実店舗にご来店になられました。

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ねじ込み式の取り付け方法の脚のようで、確かに1本の脚が空回りして固定できないためにグラついていました。裏張りの布地をめくってみないと確かなことがわからないのですが、「ボルトとナットで固定」してあるのか、「金属プレートにねじ込んである」のか、「木部の中に埋めてある鬼目ナットにねじ込んであ」るのかのいずれかの方法であることは想像できた。

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布地の上から触れた感触では、どうも「木部の中に埋めてある鬼目ナットにねじ込んであ」だと考えた。 四代目は早速、1本の脚を取外して裏張り布地をはがしたのでした。すると・・・・、

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やはり角材の中に埋め込まれた鬼目ナットにねじ込んであることがわかりました。取り付け方法がわかれば、空回りする原因は直ぐに想像できます。 角材の中に埋め込まれている鬼目ナットが抜けてしまったことが空回りの原因のはずです。

グラついた脚を持ち上げながら時計と逆周りに回すと鬼目ナットがついたままの状態で脚が外れました。裏張りの布地をはがすと、鬼目ナットが抜けて大きな穴があいた角材が確認できました。

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同時に補強材が木枠から外れていることも確認できました。

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脚のねじに付いたままの鬼目ナットを外そうとしましたが、外れません。それどころか脚にねじ込んであるボルトが外れてしまいました。鬼目ナットを外すことをあきらめた四代目は、新しいボルトと鬼目ナットを金具店に買いに走ったのでした。

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さて修理方法としては、角材の穴を一度埋め木をします。その後、再度穴を開けてから新しい鬼目ナットをねじ込んで取り付けます。同時に密着していない補強材を圧着固定させます。 新しいボルトを脚にねじ込んで取り付けます。 はがしてしまった裏張り布地を張り直します。 そして新しい鬼目ナットに脚をねじ込めば、修理完了です。

今回の修理費用は、税込み5,000円です。

しかし裏張り布地をはがしてわかったことですが、脚取り付け部分の材料は、数個の端材が使用されていました。ゴミを出さない作り方なんでしょうか。ただ角材を使用した場合と比較すると耐久性は落ちるのですが、お客様が確認できる場所ではないので、こういう雑な作り方をするんでしょうね。

外見は同じでも、こういう見えない場所にもしっかりとした材料、作り方をしているかによって、価格の違いはあるのだということは皆さん知っておきましょうね。

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6月 13, 2016 · Posted in その他の家具修理  
    

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