先日2月5日に積雪があった東京の「ハンギングEggチェア」ショールームに展示してある野外設置ができる人工ラタン編みのハンギングEggチェアにも雪が積もり、幻想的な雰囲気となっていることが紹介されていた。
雪が積もっている座クッションカバーも野外用で、テントシートなどに使用される「サンブレラ」生地を使用していますので耐水性に優れています。でもこんな日はさすがに座りたいとは思えませんね。
さて2010年にフジテレビ月9ドラマ「月の恋人」で、キムタク(木村拓哉)演じる主人公の部屋に設置してあった「ハンギングチエア」が一躍注目されました。当時の価格はハンギングチェアー本体が税込み11万円程度だったこともあり、爆発的に売れました。
製作した工場は数十年前に、日本人職人が常駐して技術向上を図るために設立した籐の原産地インドネシアの工場でした。人件費の安さから日本国内工場で作る3分の1の価格であったこともあり、品薄状態でした。1ヶ月で作れる数が20脚程度だったので注文に追い付かなかったのです。四代目も毎月入荷状況を確認していました。
その後、インドネシア経済が急成長し、人件費、物価と全てが急騰したのです。そのためハンギングチェアー価格も数回値上げされました。
また人の考えることは万国共通で、大変な作業の割に賃金が安価な仕事よりも、楽して稼げる仕事を求めるようになりました。そのため籐製品を作る職人の数も激減しているようです。
ハンギングチェアに関しても、継ぎ足しをしなければならない天然材籐材で編込む作業よりも、ほぼ継ぎ足しが必要が無く、スベリが良くて編みやすい人工ラタン材での編込み作業を優先する傾向もあるらしいです。
そんな状況の中、最近の大幅な輸送コストの上昇、原材料の高騰、為替等の影響が出てきています。企業努力にも限界があり、2024年2月1日から、ハンギングチェア関連商品の値上げをすると工場から連絡がありました。
安田屋家具店がインドネシア産のハンギングチェアーを販売するようになって14年近くなりますが、当時の価格と比べるとほぼ2倍の価格に上昇します。
さらに国内の輸送コストも高騰しています。
先日大分県へハンギングチェアー専用スタンドのみを発送したのですが、送料が55,000円かかりました。大型荷物の個人宅へはチャーター便形式でないと発送できないからです。
ハンギングチェアー、専用スタンドは今まで送料無料としていましたが、今後は送料実費のご負担をお願いしなければならなくなりました。現在、送料を確認している最中です。オンラインショップでは1万円以上の注文は自動的に送料無料となる仕組みで変更できません。そのためハンギングチェアー商品とは別に「送料」を購入する方法を考えなければなりません。
模索が続きます。