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続「家具のいまだ」たんす丁番

先日ご紹介した「家具のいまだ」婚礼洋服たんすに使用されている丁番金具に関しての続報です。

この金具はすでに生産終了していて現存しない金具でした。しかし・・・、

さすが「家具のいまだ」です。
使用していた金具は、一流国産金具工場の金具です。なのでちゃんと後継金具があります。現在生産している後継金具となる最新金具で代替金具できます。破損金具と同じ「ワンタッチ式」です。

家具本体側板に取付けてある受座金具は、現在も同じ金具を生産していて、破損していなければそのまま取付いている受座金具は使用できるとのことです。

扉に取付ける丁番本体のみの交換であれば安価です。また丁番本体と受座金具との着脱は「ワンタッチ式」なので、一般の方でもそれほど難しくなく取替作業ができますよ。

パッと見、受座金具は破損していないように見えても経年劣化で摩耗している場合があります。ほんのわずかでも摩耗していると扉が下がったりして支障が生ずる場合があります。また後から受座金具のみを取替えるのは二度手間となります。

経験上、年数がかなり経過した受座金具は、丁番本体を取替えるのと一緒に取替えられることをお勧めします。

取替作業内容は、丁番本体の後部にある樹脂製の黒い部分を押すと丁番本体と受座金具が外れます。1人の方が扉を持ち、もう一人の方が一番下の金具から上方に順番に金具を取外します。全ての金具が外れると家具本体から扉が外れた状態となります。

扉を床に寝かし、丁番本体金具を全て新しい金具に取替えます。破損していないからといって古い金具を取替えずに使用すると必ず支障が生じます。必ず1枚の扉に取付けてある金具は同時に全て取替えてください。新旧金具が混在していると金具の耐久性、強度が落ちて壊れやすくなったり、扉の開閉時に支障が生じますのでご注意ください。

扉に新しい丁番金具を取付けたら、扉を立てて、一人の方が扉を持ち、もう一人の方が丁番本体と受座金具を接合させます。

扉最上部の丁番を受座金具に強く押し当てると「カチッ」と音がして接合します。

その後は、残りの金具を同時に受座金具に押し当てて、同時に接合します。この時のタイミングにちょっとしたコツがありますが、文章では伝えられないので割愛します。同時に接合するのがコツとなります。

さらに長年の使用で扉の重量の影響で金具の接合部が緩み、扉が全体に下がり気味の場合があります。そのため扉と台輪の間に2mm程度の敷板を敷いて、その上に扉をのせた状態で接合作業をすると、扉と台輪の間に2m程度の隙間が強制的にできるので、扉がこすれる状況になりません。敷板を敷いての作業もお勧めします。

今回ご紹介したスライド丁番「MA3A」刻印の代替丁番は1個税込み600円です。送料が別途必要です。

スライド丁番「MA3A」刻印の代替丁番と受座金具「BA232Z0」刻印の代替金具とのセットは1個税込み800円です。送料が別途必要です。

岐阜市近郊であれば出張取替作業も行います。その場合は、扉1枚につき取替作業費税込み5,000円/扉、出張料5,000円が別途必要となります。お気軽にご相談ください。

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