お客様から「ダイニングテーブルの下に取り付いている収納BOXが昨日の夜突然脱落した」とお電話をいただきました。急いでお客様宅に向かい、現状を見てみると、そこには無残にも倒れ掛かっているダイニングテーブルの姿が飛び込んできました。

 お客様は「重いものを収納していたのが原因でしょうか」
 四代目「そんなことはありません。家具ですから少々重たいものを収納したとしても壊れてしまうものを作るのは問題ですし、それは家具ではありません」とご返答して、詳しく見てみました。

 破損している収納BOXと天板は取り外しができるようです。
 収納BOXの箱部分の接合部分が外れてしまい、落っこちているようです。すぐに六角レンジで収納BOXと天板を接合しているジョイントボルトを取り外します。この場での修理はできないので、安田屋家具店に持ち帰りです。

 よーく見てみると、なんだか収納BOXの箱部分の接合方法がおかしいことに気がつきました。箱の底板が外れた部分の側板の横に取り付いていないといけないダボが下に向かってついています。おかしいですネェー。
この続きは下の(read more) をクリックしてね

この記事の続きを読む »

 安田屋家具店に戻ってよく見るとやっぱりそうです。本来箱を組む時、底板と左右の側板の接合方法は、左右の側板の側面にダボを横方面に取り付け、底板を側板に直角に取り付けます。こうすれば底板は、側板のダボに支えられていますので、上からの重量にはある程度耐えられます。ダボが横に刺さっているわけですから抜けません。

 ところが今回の接合方法は、側板の下部に下方向にダボを取り付け、て底板を下から側板に取り付けてあります。この方法では、素人が考えても上から荷重がかかれば、スポッとダボが抜けてしまうことは想像できますよね。家具工場がこんな製作方法をしているとは考えられません。もっともきちんと接合部分全面に接着剤をはみ出るほど塗った後に接合していれば問題はないのですが。外れた接合部分を見てみるとほとんど接着剤をつけてある痕跡は見当たりません。ダボの太さで外れないようにしているだけのようです。これでは年数が経過すれば外れてしまうのも当然です。

 ご購入店はすでに廃業された「服部家具」さんとのことでした。一流店だったんですが、、、、ショックです。

 原因がわかれば修理は簡単です。
 箱を作り直す必要はありませんので、一度全て分解して、再度組立て直しです。収納BOXが組み立て終えれば、天板を接合して元通りになります。修理期間早く1週間ほどです。

« 元に戻る

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
2月 2, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

 15年ほど前にご購入いただいた【遊木舎 NISHIO】で製作した「国産クリ無垢材オイル仕上」ダイニング120丸テーブルのリフォームをご用命いただきました。安田屋家具店のオリジナルデザイン脚でご提案した世界でたった1卓だけの完全オリジナル商品です。天板サイズは120cm丸のビッグテーブルです。お客様にもご満足いただきながらご使用いただいておりました。

15年が経過して、ご家族構成が変わり、少し天板サイズを小さくしたいとのご希望でした。早速お預かりしました。天板と脚の接合を取り外し分解しました。

取り外した脚

取り外した天板

写真の取り外した天板は裏面側です。白く写っているところに脚が取り付いていました。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
3月 27, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

 以前ご紹介したダイニングテーブルの天板修理のその後のご報告です。
このテーブルは、飛騨・高山に工場があり、北欧デザインのシンプルなダイニングを中心とした椅子とテーブルを作り続けている「日進木工」の商品です。オーバル(楕円形)型のテーブル天板が伸縮するタイプです。スカンジナビア家具のデザインを基本としています。チーク材とナラ材の2種類で製作していましたが、現在はナラ材だけで作り続けているロングセラー商品です。お預かりしたテーブルは、チーク材でした。

 脚部は無垢材を使用し、天板ふち周りにも無垢材を使用しているのですが、天板表面は薄い突板材を使用しています。この仕上げ方はスカンジナビア家具と同じです。長年の使用でこの突板がめくれたり、はがれたりしてしまいました。そのためのご修理を行ないました。

 写真のように表面の突板材がめくれ、下地である合板が見えてしまっています。

 修理方法としては、まず天板表面の現在の突板材を削り落とします。ふち周りは無垢材ですので、同様に削って新しい木部を出します。表面の突板を削り取ったあとに、新しい突板材を張ります。突板材を貼る場合、天板のふち周りの無垢材部分までとすると天板に突板材部の厚みが出てしまい、段差ができてしまうので、今回は天板ふち周りギリギリいっぱいまで突板材を貼りました。

 突板財を貼った後、ウレタン塗装仕上げを行い完成させます。

 いかがでしょうか。
 新品同様にリフォームできました。
 お客様も大変ご満足いただけました。
 座面を張り替えた椅子と一緒に新品同様となりました。お客様宅の新しい歴史と想い出を刻み込まれ、代々受け継がれ何十年とまたご使用いただくお役に立てたことはとても光栄です。

「いい家具って、やっぱ、いいなぁー」、しみじみとそう実感します。

今回のご修理金額は、税込68,000円
修理期間は約2週間でした。

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
10月 24, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

今日、厳重に梱包してある荷物が届いた。

中身は何かなと思いつつ、開梱してみた。すると中から出てきたものは・・・・・、

「イサムノグチ」デザインのガラステーブルの木製脚でした。そうです、先日ご修理相談があったお客様からの荷物が届いたのでした。早速、塗り直し修理を行なう木製脚の現状を確認しました。お客様自身でニスを塗られたとか・・・・・。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
6月 6, 2012 · Posted in テーブル修理  
    

先日お預かりし、四国・高松の座卓工場で念入りにリフォーム作業を行っていた70年ほど前の座卓が仕上がり入荷してきたようです。

厳重な梱包が施されていました。
この梱包費用も結構かかるんですよね。
荷解きをします。

梱包内部はさらにプチプチで覆われています。
プチプチを外すと中から・・・・、

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
7月 10, 2012 · Posted in テーブル修理  
    

« 前ページへ次ページへ »

Verified by MonsterInsights