以前ご紹介したダイニングテーブルの天板修理のその後のご報告です。
このテーブルは、飛騨・高山に工場があり、北欧デザインのシンプルなダイニングを中心とした椅子とテーブルを作り続けている「日進木工」の商品です。オーバル(楕円形)型のテーブル天板が伸縮するタイプです。スカンジナビア家具のデザインを基本としています。チーク材とナラ材の2種類で製作していましたが、現在はナラ材だけで作り続けているロングセラー商品です。お預かりしたテーブルは、チーク材でした。

 脚部は無垢材を使用し、天板ふち周りにも無垢材を使用しているのですが、天板表面は薄い突板材を使用しています。この仕上げ方はスカンジナビア家具と同じです。長年の使用でこの突板がめくれたり、はがれたりしてしまいました。そのためのご修理を行ないました。

 写真のように表面の突板材がめくれ、下地である合板が見えてしまっています。

 修理方法としては、まず天板表面の現在の突板材を削り落とします。ふち周りは無垢材ですので、同様に削って新しい木部を出します。表面の突板を削り取ったあとに、新しい突板材を張ります。突板材を貼る場合、天板のふち周りの無垢材部分までとすると天板に突板材部の厚みが出てしまい、段差ができてしまうので、今回は天板ふち周りギリギリいっぱいまで突板材を貼りました。

 突板財を貼った後、ウレタン塗装仕上げを行い完成させます。

 いかがでしょうか。
 新品同様にリフォームできました。
 お客様も大変ご満足いただけました。
 座面を張り替えた椅子と一緒に新品同様となりました。お客様宅の新しい歴史と想い出を刻み込まれ、代々受け継がれ何十年とまたご使用いただくお役に立てたことはとても光栄です。

「いい家具って、やっぱ、いいなぁー」、しみじみとそう実感します。

今回のご修理金額は、税込68,000円
修理期間は約2週間でした。

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10月 24, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

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