飛騨・高山に工場のある「飛騨産業」が製作したふるーい、ふるーいダイニングチェアーの修理ご依頼がありました。ブナ材の曲げ木加工してある木部の接合部分が外れてしまったものです。以前にもご修理の御見積をさせていただきましたが、お客様が想定されていた予算よりも高かったためお客さま自身がご修理されたものでした。お客様自身で接合されてしまったので完全な接合とならず、再度外れてしまったため本格的に専門店に修理して欲しいとなったようです。

 お客様が接合修理した時に使用された接着剤の種類がわかりません。ボンドであれば水をつければ接着力が弱くなり外れるのですが、、、、。しかし多分すぐに接着したいとお考えになられ瞬間接着剤を使用されたことも考えられます。そうなると取外すのに手間がかかってしまいます。どちらなんだろうー???

 こちら側は、外れそうになったのでテープを巻きつけて固定してありました。

 こちら側がお客様が接着された箇所です。

 この接合箇所は斜めに切り込んで接合してあります。我々プロが修理する場合でも、丸棒であることもあり、接着した後固定治具で固定することが非常に難しい形態なんですね。一般の方がやれば、さらに難しいはずです。そのため少しずれた状態で接着されてしまっています。接着剤に何を使われたかを知るために、この接合部分に水を含ませた布地をまきつけてしばらく様子を見ることとしました。
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 ボンドであれば、接着剤が塗られた部分が白色に変化し、元のボンド溶剤に戻り接着力が弱まり簡単に取り外しができるのですが・・・・・。しばらく様子を見ましたが変化はありません。ボンドではないようです。ということは、瞬間接着剤のようです。うーーーーむ。四代目の手では少々難しいので職人の工房に運んで修理をしてもらいます。

 飛騨産業の椅子だとわかったのは、椅子背面にロゴが貼ってありました。ご存知「キツツキマーク」

 この椅子は大変貴重な椅子のようで、9月に開催された「飛騨・高山家具の祭典」展示会で「手を触れないでください」の注意ポップとともに歴代の椅子として紹介されていましたから。でも本当はこうして普段生活で使用されるダイニングチェアーなんですよ。さあ、職人の技術に後は託して、修理完成を待ちます。

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2月 4, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 引越し作業中に、上から重たい荷物を落としてしまいダイニングチェアー木部が割れてしまったと業者さんが椅子を安田屋家具店に持ち込まれました。よく見てみるとダイニングチェアー前脚の上部がヒビ割れてしまっています。

 この程度のヒビならば、接着剤をヒビの中に入れて固定治具で固定すれば大丈夫だと思いましたが、座った時に力が加わる前脚部分なので、万が一のことがあってはいけないと考え、職人に椅子を見せてみました。

 破損状況を見た職人は即座に「破損した前脚を一度本体から取外し、新しい脚に取替えないと危険ですね」と言った。やはり座った時に荷重が加わる箇所なので、ちゃんと修理しないといけないようです。単にヒビ割れた部分に接着剤を入れ接着する修理方法をした場合、ヒビ割れた箇所全てに接着剤を充填することは不可能であり、全てに接着剤を充填できずに固定した場合、その強度は弱くなるために今回の修理状態では危うい方法との判断でした。

 そこで今回は、破損した前脚を新しい木材で製作し、同色で塗装して取り替える方法となりました。修理期間は約1習慣ほどです。修理完了しましたらご報告します。

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1月 29, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

20年ほど前にご購入いただいた飛騨・高山に工場がある「日進木工(nissin)」で製作されたダイニングチェアーのご修理依頼がありました。背もたれ木部の接合部分が外れてしまったようです。商品は「REGARONE(レガローネ)」シリーズのRGC-006というダイニングチェアーです。張り地は本革を使用しています。

「REGARONE(レガローネ)」シリーズは、ダイニングテーブル・椅子・食器棚・リビングソファー・サイドボードなど、リビング・ダイニング家具をトータルに展開していました。

椅子の後部にはロゴが貼ってありました。

どこが破損したかというと、背もたれ木部の中央部分にある接合箇所です。フィンガージョイント工法で接合してあるのですが、この部分が外れてしまっていました。

表面側

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8月に開催された「飛騨・高山 家具木工展」に行った折、見つけてきたダイニングチェアーです。やっと本日入荷してきました。早速、写真を撮ってネットショップ「ぎふ楽市楽座」に出品します。

柏木工の「CIVIL シビル」シリーズのデザインによく似ています。

左の写真は、タモ無垢材仕上。
右の写真は、座面と背もたれ上部(こげ茶色の部分)がブラックウォールナット材、背棒と脚がタモ材仕上げです。
サイズは、横幅480、奥行き590、総高890、座高410㎜です。
座部分はウィンザーチェアの座繰り加工が生かされていますので、座った時のフィット感は最高なんです。

そして表題の「すべらない椅子」とは・・・・、板座なのに座ったときお尻がすべらないんです。一般的な座面が板になっている板座の場合、座るとお尻がすべってしまうことがよくあります。それほど気になることではないのですが、長時間座っているとお尻がすべるというのは、何だか落ち着かず、ゆったりとくつろいだ座り心地が得られない場合があります。この点を解消しました。

座面の板部分にはノンスリップ加工塗装仕上を施してあるんです。
だから板座なのに座ってもお尻がすべらないんです。

四代目も試してみましたが、ピタッとお尻が座面にはりついた様な感覚で、お尻を無理にすべらせてもほとんど動きませんでした。座り心地も快適です。お尻がズリズリとすべらない椅子がこんなに座り心地がいいもんだと体感しました。


詳しい両タイプの商品のご説明を明日させていただきます。

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11月 11, 2010 · Posted in 商品紹介, ダイニングルーム  
    

飛騨・高山の工場にて生産されたダイニングチェアーです。
全てタモ材仕上げと、座面・背もたれ一部にブラックウォールナット材を使用した2タイプあります。今回は全てタモ無垢材にて製作されたダイニングチェアーをご紹介します。

サイズは横幅480、奥行590、総高890、座高410㎜です。
ダイニングテーブルの高さが680~700㎜にピッタリあう座高のダイニングチェアーです。さらに板座のダイニングチェアーは重量があるタイプが多いのですが、この椅子は見た目重そうに思いますが、持ってみると意外や意外、軽いんです。重さはたった5キログラムと、とっても軽いんです。

正面

側面

後面

真上から

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10月 21, 2010 · Posted in 商品紹介, ダイニングルーム  
    

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