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ドレクセル製椅子籐シート張替

お客様からメールにてお問合せがあった。
通称「ドレクセル」と呼ばれる家具で、アメリカ DREXEL HERITAGE社の独占ライセンスを得て、デザインおよび製作仕様を忠実に守り1967年から40年以上日本で生産されているクラッシックデザインの家具です。日本の生産工場は、J.フロント建装で、たしか大丸が親会社であったと記憶しています。お客様からのご相談内容は、

ドレクセルヘリテッジのダイニング用椅子の座面のカゴメ編みが破れ座れなくなってしまいました。(私の体重が重いもんで・・。)写真を送らせて頂きお見積りなど頂けましたら幸いです。

座面のみが破れているようです。
籐シートは、五分カゴ目編みシートを使用していて着色仕上げとして塗装が施されています。籐シートの仕上げ方は、一見写真では手編みのように見えましたが、よ~く確認すると、一般的な「溝決め込み仕上げ」であることがわかりました。早速、籐職人に張替見積を算出させてお客様へご連絡です。

安田屋家具店からの返信
籐シートの仕上げ方は、手編みではなく、一般的な木部の溝に籐シートと籐丸芯材を圧着させた「溝決め込み仕上げ」という仕上げ方です。簡単に張り替えられるようになっていますのでご安心ください。

座面の正確なサイズが不明ですので、横幅 485×奥行415㎜以内であれば、五分カゴ目編みシートを使用して、着色仕上げの場合、税込29,500円/脚となります。座面サイズが上記サイズを超える場合は、若干 価格が高くなりますことをご了承下さい。送料に関しましては、お客様宅から当社までの運賃は含まれていません。修理完了後に当店からお客様宅への運賃は含まれています。

尚、着色仕上げですが、高度な塗装ができませんことと、背もたれなどの色が経年経過による色の変化があるので着色した色と違いが必ず出ますことをご了承下さい。

籐材は、本来塗装をしない生地仕上げの方が丈 夫でソフトです。塗装をすると、籐材を固めてしまうので、フトさがなくなり、また弾力性が弱くなるので、耐久性が低くなります。籐材に塗装を行うのは、木部色と同色に仕上げることで、見た目を重視するために行なうだけです。自然に経年経過でアメ色に変化していった色・ 艶の方が断然よいので、今回の張替えも、着色仕上げを行わない、生地仕上げをお勧めします。最初は張り替えた座面シートのみが白っぽいですが、5年、10年、15年と経過するごとに背面と同様のアメ色に変化していき、将来的には全体の色が同色になっていきます。

生地仕上げ(無着色)の場合、横幅485×奥行415㎜以内であれば、五分カゴ目編みシートを使用して税込22,500円/脚となります。座面サイズが上記サイズを超える場合は、若干価格が高くなりますことをご了承下さい。送料に関しましては、お客様宅から当社までの運賃は含まれていません。修理完了後に当店からお客様宅への運賃は含まれています。

また座面サイズが大きいので、耐久性を2倍の強度となる「十文字補強」のオプションをお勧めします。これは座面裏の木部に穴をあけて、籐シート生地仕上げと同色の籐バンドを2本十文字に入れます。籐シートの裏側部分となりますので籐バンドが目立つことはありません。この籐バンド十文字補強を入れることで、現在の籐シート の状態の2倍の強度を得て、籐シートが破れ難くなり、耐久性が向上しますのでお勧めします。籐バンドはまず切れないので、次回からは籐シートのみの張替えでできますのでお徳です。

籐バンド十文字補強は、別途税込4,500円/脚が必要です。

籐バンド「十文字補強」については、次回ご紹介します。

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10月 17, 2012 · Posted in 椅子張替え  
    

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