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旧型サイズの丁番

先日お伝えした30年前に安田屋家具店にてご婚礼家具の一つとしてお買い上げいただいた食器戸棚の扉丁番取替修理の続報です。当時使用されていた丁番は、現在のスライド丁番と異なり、微調整が利かないため家具が水平に設置されていないと扉の丁番に無理な力が加わり、少しずつ丁番の合わせ目が削られていき、経年劣化である日突然ポキッと折れるのです。

破損する箇所もほとんど同じ場所です。

破損した金具サイズは「20-15」サイズなので、今回お客様宅へ訪問するにあたり用意して持ってきた金具で代替えができます。

破損金具と代替金具との違いは、金具の色と家具本体側に取付ける部分の形状です。金具の色は破損金具の「シルバー色」ではなく「こげ茶色」のみとなります。扉を閉めると金具の見える部分はほんの少しなので色が変わっても支障はないです。

次に家具本体側に取付ける部分の形状は、破損金具は取り付ける部分の伸びしろが長く十文字の形状をしています。後方に少し伸びている部分があります。

代替金具の形状は後方への伸びしろが無く楕円形となっています。厳密に比較すると代替金具は後方に伸びしろがない分、破損金具よりも耐久性が劣りますが、現実には耐久性の違いはほとんどないものと考えられます。取り換え後すぐに破損することはありませんのでご安心ください。

直ぐに取り換え修理に取り掛かる四代目。ところが・・・・、

扉にあいている穴にはめ入れる金具の円形部分の長さが違っていました。円形部分の直径(カップ径)は同じ35mmなのですが、長さが違います。代替え金具の方が破損金具よりも長いのです。ちなみに破損金具の扉の穴のサイズは、カップ径(扉上下方向)35mm、穴の長さ(扉左右方向)24mmです。

代替金具の扉の穴のサイズは、カップ径(扉上下方向)35mm、穴の長さ(扉左右方向)27mmです。

これでは扉にあいている穴を彫り広げる作業が必要となってしまいます。その時ハッと思った四代目。確か復刻した旧型サイズの「20-15」金具も一緒に持ってきたはず・・・・、つづく。

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10月 7, 2018 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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