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続くチェスカチェア張替

ここのところ連続でご紹介しています「チェスカチェアー」の座面張替が続きます。その多くの使用年数が15年~20年程度のようです。どの座面も年数経過によって籐シート材が、人工的には出せない雰囲気の良いアメ色に変色していますね。

座面後方が大きく破れています。
張替に使用します材料は、現在と同じ網目の大きさである「五分カゴメ編み籐シート材」を使用します。無着色・無塗装の生地仕上げです。

今回も座面面積が大きいので、強度を高めるために座面裏側に籐皮を撚った「籐バンド」を十文字に入れる「十文字補強」を取付けます。「籐バンド」は座面表面からはほぼ見えませんので、違和感はありません。

チェスカチェア座面のみの張替は1脚税込18,000円(2023年1月時点)。
十文字補強は税込6,000円が別途必要となります。送料が別途必要となります。

十文字補強である「籐バンド」はまず切れることはありませんので、次回張替時には張替費用のみで修理できます。

お預かりして10日で職人工房より張替完了の連絡があったのでとりに行ってきました。

座面表面から「十文字補強材」は見えませんね。

拡大しても補強材の存在はわかりません。でも裏側を見てみると・・・、

籐バンドが十文字に取付けてあるのがわかります。
十文字補強無い強度を50とすると、補強材を入れると100と約2倍の強度となります。これは座った時の荷重を十文字補強材が受け止め、籐シート材が下方に伸びるのを低減させるからです。ただし数字上の強度が実際にあるわけではありませんのでご了承ください。

補強材があるから籐シート材が破れないわけではありません。また籐シート材はデリケートな材料で、破れる材料です。不適切な使用をされると直ぐに破れますのでご注意ください。

チェスカチェアー張替をお考えの場合、ぜひ安田屋家具店にご相談ください。

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2月 20, 2023 · Posted in 椅子張替え  
    

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