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消毒液で塗膜が白くなった

S様からのお問い合わせ
コロナ化で使用していた次亜塩素酸だとお思いますが、タンスの取っ手付近をスプレーしたら、液のかかったところが白くなっています。元に戻す方法はありますか?

安田屋家具店からの返信
写真から判断するとこの家具の塗装は「ウレタン塗装」または「ラッカー塗装」ではないかと思います。アルコール消毒してもすぐに変化は起きにくいものの、消毒液の濃度や頻度によって、塗膜が融解・軟化する場合があります。各塗装に対するアルコール消毒による変化に関して、業務用家具「ADAL」が詳しく解説していましたのでご参照ください。

  • ウレタン塗装 
    いずれもすぐに症状が発生することは少ないようですが、消毒液の濃度、頻度、拭き取り時の圧力によっては、塗膜の融解、軟化等の症状が発生する恐れがあります。
  • ラッカー塗装 
    早期段階で、塗膜の融解・軟化等の症状が発生するので注意が必要です。
  • 水性塗料 
    消毒耐性についてはウレタン塗料と同様ですが、塗膜の劣化進行速度はウレタン塗装よりも早期に症状が出てきます。
  • オイルフィニッシュ 
    塗膜を形成する塗装ではないため、見た目の影響はそれほどないようですが、自然塗料特有の、浸透保護層を徐々に消失させ、塗装としての耐久性は劣化していくようです。

今回の症状は恐らく塗膜が変色したと思われます。
その場合の修復は「塗直し」修理となります。白濁化した部分のみの部分塗直しはできませんので、白濁化した部分のある扉表面全面塗直しとなります。

現在の塗装膜(白濁してしまった部分)までを削り、再塗装する修理方法です。白濁化した部分のみの表面に家具補修材で着色することはできますが、現在の塗装の上に色付けをすることとなり、またまったく同じ色での着色ができませんのでかえって目立ちます。そのため部分補修はお勧めしません。

ご自宅界隈の家具店、または家具修理店での再塗装をお勧めします。「家具修理」で検索されるとご自宅界隈の店舗が見つかると思います。お役に立つ情報であれば幸いです。

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5月 13, 2023 · Posted in その他の家具修理  
    

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