TOPページ » 家具リフォーム・修理 » この記事

スライドアングル丁番

年末年始の慌ただしさの中、記事を書く時間も無く約2ヵ月ぶりの家具修理に関する投稿です。

T様から洋服たんすに使用されている丁番について問い合わせがあった。何故だか同じ金具の問合せが3件も重なった。

T様からの問合せ
安田屋家具店ホームページを拝見してメールをお送りさせていただきました。洋服ダンスの蝶番が壊れてしまって困っております。形状とサイズの画像を添付致しましたのでご覧ください。干異なっても機能的に問題なければ構いません。もし適当な品があれば、6個注文したいと思っております。ご面倒をお掛けして恐縮ですが、ご返信いただけると助かります。

安田屋家具店からの返信
お問い合わせいただきました写真の金具は、かなり古い金具です。大阪にあった「木村新(キムラシン)」という工場の金具です。すでに工場は廃業しているため、まったく同じ金具は現存しません。

現在主流の「スライド丁番」が生産される前の若干扉が調整ができるようにした金具です。調整もあまりできないことと、その後「スライド丁番」が主流となったため淘汰された金具です。

当時の資料から金具サイズは2種類あり、扉側サイズ「24」×家具本体側サイズ「17」の「24-17」と、扉側サイズ「30」・家具本体側サイズ「17」の「30-17」です。

添付した資料写真は「24-17」です。「30-17」の場合は写真右側が30mmとなります。お送り頂いた写真では、扉側サイズが「27mm」となっていますが、恐らく24mmではないかと考えます。

残念ながら「24-17」サイズの金具は、代替金具も含めて現存しません。現存する金具でサイズが近いのは「24-20」または「24-15」です。ただいずれも家具本体側が2~3mmのサイズ違いがあるため、実際に金具を取替えてみないと扉開閉に支障が生ずるかどうかがわかりません。

当店実店舗での事例では、1~2mmのサイズ違いであれば、問題なく取り換えができていますが、今回の場合は実際に取替えてみないとわかりませんのでご了承ください。

また破損金具は当時、大きくて重たい扉に使用されていました。「24-20」サイズの金具を代替えとして使用した場合、強度・耐久性に不安があります。

T様からの返信
ご回答くださったメールを拝見しました。丁寧なご説明をいただき、感謝いたします。よく見て、改めて連絡させていただきます。

【関連記事】
続スライドアングル丁番

この記事の内容が役に立ったら共有してね!

Comments

Leave a Reply

Verified by MonsterInsights