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続スライドアングル丁番

T様からお問い合わせいただいたすでに現存していない古い丁番金具である「スライドアングル丁番」の続報です。破損した金具は大阪の「木村新(キムラシン)」という工場が生産したものです。かなり以前に工場は廃業したため現存しない金具です。

丁番本体と受座金具が外れるようになっています。

少しでも扉調整ができるようにした苦肉の策です。金具サイズは「扉側24mm」「家具本体側17mm」です。

T様からご連絡がありました。
古い洋服たんす扉の丁番についてメールで問合せしましたところ、丁寧なご回答を頂きましてありがとうございました。

現物を見直しましたところ、問合せした画像の寸法が間違っていたことに気付きました。丁番のどの部分の寸法が大事なのかも理解していなかったようで、大変恐縮です。

つきましては現物をお送りさせていただきますので改めてご確認くださいますようお願いいたします。形が多少異なっていても、扉の開閉が問題なく出来て、自分で取付け可能な丁番であればよいのですが。

お忙しいところご面倒をおかけしますが、ご確認の上、適当な品をご紹介いただければ幸いです。尚、扉3枚に丁番がそれぞれ3個ずつ取付けてあり、半数ほどが破損している状態です。もし良い品があればすべて交換したいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

安田屋家具店からの返信
お送り頂きました金具現物を詳細に確認しましたので、代替金具をご提案いたします。破損した金具サイズは「扉側24mm」「家具本体側17mm」の24-17サイズとなります。この24-17サイズの金具は代替金具も含めて現存しません。

サイズ的に近いのは「24-20」または「24-15」となります。どちらも扉側サイズは24mmと破損金具と同じです。

違いは家具本体側に取付けるサイズです。「24-15」は破損金具よりも2mm短く、「24-20」は3mm長い状態です。どちらの金具も代替金具として家具にそのまま取付けた場合、扉が閉まらない状態となり使用できません。

当店で確認したところ、「24-20」サイズの金具を代替金具として使用する場合、家具本体の側板に金具を取付ける時に2.5mm厚の合板を側板と金具の間に敷いて取付ければ、家具本体側サイズが破損金具とほぼ同じとなりますので、扉の開閉に支障なく取り換えができるものと考えます。

したがいまして「24-20」サイズの金具を破損金具の代替品として使用されることをお勧めします。敷板となる合板が別途必要となります。金具とは別料金となりますが、合板は当店でご用意できますのでお気軽にお申し出ください。

金具の色はゴールド色のみとなります。破損金具と色基異なりますが、扉を閉めればほぼ金具色は見えませんので違和感はないと考えます。

1点注意事項があります。
扉に金具をはめ入れる溝が彫ってあります。この溝にはめ入れる金具の形状・サイズが、破損金具と代替金具とでは少し異なります。破損金具の場合、円形ではなく、両サイドが直線になっているロケット型で、幅が34mmです。

代替金具の場合、両サイドが丸くなっている円形で、幅35mmです。

1mmの違いなので溝に代替金具をたたき入れればはまるはずですが、場合によっては少し削る必要があるかもしれません。実店舗での経験では扉の溝を彫り広げる作業なく、たたき入れています。

お役に立つ情報であれば幸いです。

ご紹介の金具は24時間365日いつでも安田屋家具店オンラインショップにてご注文いただけます。ぜひご利用ください。

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