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アングル丁番金具修理完了

 前回お伝えした婚礼たんす、いわゆる洋服タンスの「アングル丁番金具」を「スライド丁番金具」に取り替える修理が完了いたしましたのでご報告いたします。

 事前に全ての扉をお預かりしているので、お客様宅には扉の付いていない洋服タンス本体のみがそのまま設置されている状態です。「アングル丁番金具」から「スライド丁番金具」に取替えた扉をお部屋に運び込み取り付け作業開始です。

 まず厚さ2㎜、3㎜と数種類の厚みのベニヤ板を用意します。

 そしてたんす本体の引出し前板の上に用意したベニヤ板を乗せ、そして扉をその上に乗せてみます。

 
ベニヤの厚み分、扉と引出し上部との間に隙間ができる仕組みです。ベニヤの厚みを変えながら扉を乗せてみて、天板と扉の隙間を確認します。今回は2.5㎜厚のベニヤ板がぴったり合いました。扉上下の隙間もちょうどよい状態になっています。

 四代目が扉を待ち、職人が「スライド丁番金具」を家具本体に仮止めします。最初に一番上の金具に1本だけビスをねじ込みます。次に扉の建付けを調整しながら一番下の金具にも1本だけビスを仮止めします。この時、扉を持つ人と、金具を取り付ける人との「あうん」の呼吸が重要です。呼吸が合わないとなかなかうまくいきません。いつもコンビを組んでいる四代目と職人の呼吸はバッチリで一発で金具取り付けがうまくいきました。

 同じ作業を5回繰り返し、5枚全ての扉取り付けが無事に完了しました。取り付けた後、扉の開閉具合、水平を調整するために「スライド丁番金具」の微調整用のネジを締めたり、緩めたりします。全ての扉の上中下3箇所の金具を調整するこの作業はかなり時間を要します。しかしこれをきちんと行なわないと扉開閉に支障が出てしまうので重要な作業です。

 そしてこれが今回「アングル丁番金具」から取替えた「スライド丁番金具」です。家具側板の厚みが30㎜もあったため、通常の家具金物では合致しないため、建築の建具に使用する大型の「スライド丁番金具」を使用することとなりました。

破損したアングル丁番金具

取替えたスライド丁番金具

 扉側に彫り込む穴も、埋木をした後に再度「スライド丁番金具」のカップ径に合わせて彫り込みました。一度埋め木をしてから彫り込まないと前の穴の渕に引っ張られてしまいきれいな丸型に穴をあけられないからだと職人に教わりました。

 扉木口の切り込みもちゃんと埋木して着色してあります。

 
扉を取り付けた後、埋木部分はこんな状態になっています。

 扉取り付け完了後に、壊れていた「パッチリ金具」(扉が自然に開かないようにする扉固定具)を「マグネットキャッチ」金具に取替えました。

 そして全ての扉修理が完了した結果、元通りになりました。元通りになった洋服タンスセットをご覧になられて、お客様もご満足の様子でした。これでまた何十年とご使用頂けます。

 今回のご修理内容は、扉5枚×「スライド丁番金具」3個=合計15個と「マグネットキャッチ」10個の金具代、扉補修費、出張施工技術費です。岐阜市内のお客様でしたので安田屋家具店にて行なうことができました。岐阜市、各務原市、大垣市、名古屋市の近郊であれば同様にお伺いしてご修理をさせていただきますのでお気軽にご相談下さい。

 それ以外のご遠方のお客様は、ご自宅界隈の昔から続いている街の家具屋さんに依頼してみてください。ただし最近の「アウトレット家具店」「インテリアショップ」「大型家具店」では面倒な作業で利益にならないのでほとんど修理は行ないませんのでご注意下さい。依頼したら恐らく買換えを勧められるのが関の山です。昔から続いている家具屋さんならば、この程度の修理はどの店舗でもできるはずですので、きっとあなたのお近くにも1店はあるはずです。

 さらにそんな町の家具屋さんのなじみの常連客となれば、格安で行ないますし、自店で販売した家具であったら無料となる場合もありますから、なじみのお店を持つということは、かなりお得なことなんですよ。

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