ガタガタに緩んだ食堂椅子のご修理持込があった。
「Oliver」製の食堂椅子です。

木部の接合箇所のほぼ全てが外れかかっていました。さらに椅子本体を補強する隅木部材も外れてしまっていました。一度椅子本体をバラバラに分解して、再度組み立て直す必要があります。

まず椅子を分解します。

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5月 17, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

昨日に引き続きお客様からの切実なメールが届きました。
「総革張りソファーの件で教えてください。イタリア製白色3人掛けですが、年間数日程度しか使用していない山小屋に置いてあるためカビが発生してしまいました。広範に発生していた為、外せる部分を外して自宅へ持ち帰り袋にいれたまま置いていたら全体が黄土色様に変色してしまいました。元の色、或いは黒色への塗り替えは可能でしょうか?その際の、費用等は如何なものでしょうか?教えてください。因みに、殆ど使用していない為、革そのものにヘタリ及び傷とうは有りません。宜しくお願い致します。」

ソファーの本革が変色してしまったとの内容。
黄土色に変色してしまったものを、元の純白色に戻すことは、本革クリーナーをいかに使用しても難しいですね。ご相談内容の革材の染め直し(塗替)については、本革を染色することとなります。技術的には濃い色に染め直すことは可能でしょうが、ソファーに張り込まれた本革をそのままの状態で染め直すことはできません。いったん縫製を解いて材料にしてからの作業となるものと思います。そして染め直した後、再度張り込み作業となるわけですが、本皮のため材料が縮むことが考えられます。すると元に戻すことができません。

総合的に判断して、残念ながら当店の職人ではできない修理ないようです。
もちろん小さな部分補修の為の着色材やクリーナーはありますが、クッション全体の色を変えたり黄ばみを落とすことはできません。あくまでも部分補修用の対応となります。

あーーーー!!、昨日に引き続き、またもや修理できない。
残念、無念!!! まだまだ未熟者です
さらにさらに修行と勉強、情報収集を密にしないとお客様のお役に立てません。
四代目、さらに努力努力です。

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6月 8, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 お客様から「洋服タンスに取り付いていた金具が破損したので同じ金具がないか」というお問合せとともに金具現物も一緒に安田屋家具店に届きました。確認してみるとアングル丁番金具です。金具が取り付いていた写真もありました。洋服タンスに取り付けてあったアングル丁番金具でした。

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東京都世田谷区 H様

 私が結婚した時に妻が嫁入り家具として持ってきた家具が、丁番が壊れ使用できなくなってしまいました。東京の家具店や金具店をあたりましたが、同じような金具がないので家具を処分しようかと思いました。しかし人生の記念でもあり、残したいと思っていたところ、先日、インターネットで調べたところ、安田屋家具店の情報が掲載されていましたので、早速電話したところ、金具についての説明、ならびに東京の家具店をあたったらということでしたので、再度、何店かあたりましたが、見つかりませんでした。尚、電話の際、無かったら現物を郵送させてよろしいですかとお尋ねしたところ、見てあげますと回答をいただいたので、誠に勝手ですが、同じ物または同種の金具があれば購入させて頂きたいと思いますのでよろしくお願いします。

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 有名なイームズのラウンジチェアー&オットマンです。

 オシャレなラブ・ロマンス「昼下がりの情事」、都会派コメディ「アパートの鍵貸します」などの傑作を残したハリウッドの映画監督ビリーワイルダー氏は、1956年彼の友人であったチャールズ&レイ・イームズ夫妻に、自宅のリビング用の椅子を依頼して作った名作椅子です。イームズ夫妻が「よく使い込まれた一塁選手のグローブみたいな暖かい印象を持たせたい」と考えてデザインしたチェアだけに、ラグジュアリーな中にもどこか親しみやすさが感じられます。言われてみてから見たり座ったりすると高級感を持ちながらも、どこか親しみやすい雰囲気も持っていのことがわかります。ゆったりとしたレザーシートにプライウッドフレーム。 シェル部分は成形合板技術の粋と言われています。脚部は当時としては珍しい5本足。快適この上ないラウンジチェアはオフィスはもちろん、ホームシアターやオーディオルームにも適しています。シンプル派にも好まれる、グラマーな一脚です。

 アメリカでは尊敬する人への価値あるギフトによく使われます。
このラウンジチェアー&オットマンの正規品は「ハーマンミラー社」が販売していて約60万円。リプロダクト(ジェネリック)商品は9万円前後で販売されています。価格の差が違いすぎますが、商品の品質もかなり違うようです。

 四代目もこのイームズのラウンジチェアー&オットマンは、本物を見たり実際に座ったりしたことがある名作椅子です。・・・・が、修理をしたことはいまだかつて機会がなくありませんでした。今回修理に携わる機会を得ることができました。今回のご修理内容は、座面のボタンが取れてしまったので付け直して欲しいという内容でした。お客様自身はなんとかボタンを取り付けるために接着剤で取り付けを試みたとのことでしたが、直ぐに取れてしまうので安田屋家具店にご用命されたわけです。

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9月 10, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 25年ほど前にご購入いただいたデスク回転椅子の具合が悪いとのご連絡を受けて早速お客様宅を訪問しました。

 四国、高松市に工場のある「森繁(モリシゲ)」の「ジャクソン」シリーズの商品でした。四代目もとっても懐かしい商品とのご対面です。この「森繁」は、日本を代表する良い家具を製作し続けているトップブランドですが、それは家具業界の中だけの話で、一般の方にはあまり知られていない工場です。かつては「森繁」という漢字名でしたが、最近は「モリシゲ」とカタカナ表記にしています。工場のロゴが「オリーブ」の葉をモチーフにしているので、「オリーブ印の家具」とも呼ばれていました。

 不具合な箇所は、キャスター脚のキャスターが外れてしまうことでした。

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11月 21, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

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