一昨日お知らせしましたカリモク製食堂椅子「CS4915CD」の背もたれ籐シート破れの張替修理についてお知らせしましたが、安田屋家具店の籐職人で修理した場合の修理費用とカリモク工場で修理した場合の修理費用がそれぞれ連絡がありました。

現状は・・・・、

拡大

五分カゴ目籐シートを使用してあり、溝決込み仕上げと言う仕上げです。

座面を取外すと、座面下部はエアーネイル(ホッチキス針の大きなもの)で籐シートを止めてあります。

さて修理費用ですが、安田屋家具店の籐職人で行った場合、籐シートを着色しない生地仕上げで税込15,800円、着色仕上げを行うと税込21,000円です。

ではカリモクブランドのプライドにかけて、カリモクではどうだったでしょうか・・・・。
今までの経験上、カリモクの場合、すでに生産中止になった商品の修理はかなり高額であったからと心配しつつも、籐張りシートは無限材でも採用されている商品はあるのだからそんなに高くはないだろうという淡い期待を持ちつつ連絡を待ちました。

そしてカリモク~連絡があった修理金額は、税込15,000円でした。
それもなんと現状と同じ着色仕上げを行っての価格です。
これはとってもお値打ちなことです。

安田屋家具店との価格の大きな違いは、運賃でした。
安田屋家具店の籐職人を使用した場合、籐職人工房までの往復運賃が約3,800円程度かかってしまいます。カリモクの場合も通常ならば同様の価格がかかるのですが、今回はカリモク小牧営業所の安田屋家具店担当者さんが、営業周りで岐阜に立ち寄られた時に椅子を引き取ってくれると言う好意のため、運賃がかからないからなんです。カリモクさんありがとう。

お客様に御見積金額をご説明し、カリモク工場で修理を行うこととなりました。
近日中に修理が終わりましたらビフォー・アフターをご覧いただきましょう。

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9月 7, 2010 · Posted in 椅子張替え  
    

安田屋家具店のホームページも開設以来早いもので2年が経過しました。
その間いろんな話題を提供してまいりましたところ、ここ最近やっとなんやかんやで安田屋家具店ホームページをご覧頂く機会が増え、それに伴い家具修理の御見積依頼なども届くようになりました。

今回ご紹介するのは、つい先日NHK教育テレビ「美の壺」にて紹介されていた今は無き【 秋田木工 】製のスタッキングチェアーの張替修理御見積についてのお便りです。この【 秋田木工 】製のスタッキングチェアーは、1955年に製作され、1990年には生産台数が100万脚を超えたスツールなんです。日本デザイン界のパイオニアの1人、剣持勇がデザインした、シンプルな美しさと機能性を兼ね備えた名作です。都市生活向けの家具として設計されており、省スペース化を実現するためスタッキングが可能になっています。

【 秋田木工 】は、会社再生を試みた後、大塚家具に買収され、今は大塚グループ工場となっています。したがって安田屋家具店ではもう取り扱えないというか、仕入れることのできない商品なんです。残念。でも張替修理はできますよ。

お客様 A様からのお便りです。
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先日、ふと思い立って、40年前に結婚祝いにもらったスツールの手入れをしていましたら、「秋田木工」のシールに気が付きました。
インターネットで検索しましたところ、御社のサイトに行きつきました。40年来愛用のスツールで、現在なお健在です。ただ、座面が3回目の張り替えが必要になってきました。あまりにぼろぼろなのですが、なぜか座りやすくて捨てられないこのスツールが、こんなに歴史のあるものとは思いもよらず、なおせるものならば、、とご連絡した次第です。2脚あります。張替見積をお願いします。

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9月 9, 2010 · Posted in 椅子張替え  
    

約20年ほど前にご購入されたマルニ製リビングパーソナルチェアーの本体木部塗り直しのご相談がありました。長年日光に当たっていたため、色が飛んでしまい、当初の色とはかけ離れた白くくすんだ薄茶色になってしまっていました。

当店にて保管してあるマルニのカタログで確認してみると、1984年版カタログに掲載してあった。商品名は【 ヴァンス 】、地中海シリーズの一つです。

今回ご修理するのは、両肘パーソナルチェアー2脚です。

当時の価格で、62,000円。
消費税はまだ導入されていない時ですね。
26年経過した現在のカタログで類似商品の価格をみてみると11万前後でした。

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9月 26, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

現在もご存命の90歳近くのお父様が子供の頃に使っていた記憶があると言う善棚(厨子)、いまでいう食器戸棚のリフォームさ作業が完成しました。お預かりの時にお父様から膳棚について記憶に残っているお話をお伺いしました。

ご自宅の裏山に生えている木(ケヤキ材)でこの善棚を作ったそうです。

お預かり時の状態です。(写真がピンボケですみません)
かなり傷みは大きかったです。

リフォーム作業は、①木部の金具を取外す ②お湯で家具を洗う(お湯をかけ、たわしで汚れとあくを洗います) ③乾燥させた後、木部の割れ、欠けなどの破損部分を補修します ④金具のサビを落とし、塗り直します ⑤ウレタン塗装にて再塗装を行います ⑥金具を取り付けて仕上げます  という流れです。一番大変なのは木部の補修です。この作業によってリフォーム金額が大きく変わる場合があります。

お預かりしてから約1ヶ月。
先日仕上がってきましたので、早速お客様宅にお届けに行ってきました。

お客様宅のリビングルームに設置しました。
床のフローリングを新しく張り直してありました。

角度を変えたアングル

見違えるほど新品同様にリフレッシュした善棚をご覧になられたお客様は、大変お喜びいただきました。またこの善棚が本当に作りたての新品の時、今から90年ほど前、実際に子供の頃から使っていたお父様には大変お喜びいただきました。

ケヤキ材のきれいな「竹の子杢」も美しく甦り、新たなインテリアとしてお客様宅に設置できました。これでまた何十年と新しい思い出と歴史を刻み込まれつつご使用になられ、宝物となっていくことでしょう。

安田屋家具店では、親から子へ、子から孫へと受け継いでいって欲しい家具のリフォーム・修復作業を積極的におこなっています。もったいないというエコだけでなく、家具を捨てることは想い出を捨てることと一緒だと考えています。家族の歴史を刻み込んだ家具をぜひご自宅のアンティークとして、宝物として愛着を持って使い続けていって欲しいです。

こんな古い家具はリフォームできるの????、
そんな時はぜひ一度安田屋家具店にご相談ください。
岐阜市近郊であれば、ご自宅にお伺いして無料でお見積させていただきます。

迷った時は・・・、058-262-0248 安田屋家具店にお電話ください。

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先日ご紹介したカリモク製ダイニングチェアーの背もたれ部分に使用されている「カゴ目編み籐シート」の張替修理が完了いたしました。お預かりしてから約3週間でした。今回はカリモクでの修理費用の方が、安田屋家具店の職人よりもほんの少し安価だったので、カリモク本社工場にて籐シート張替修理を行いました。

お預かりした時の状態は、背もたれ下部の籐シートが破れてしまっていました。

籐シートは本体木部と同色で塗装仕上げがしてあります。
使用している籐シートは「五分カゴ目編みシート」です。
そして修理作業を終え、仕上がってきた部分を見比べてみると・・・、

取外してあった皮張りの座面を取り付けます。

うしろ姿を見てみましょう。

今回のご修理費用は、修理金額は、税込15,000円で仕上がりました。
それもなんと現状と同じ着色仕上げを行っての価格です。

食堂椅子背もたれに使用されている籐シートが破れたら、安田屋家具店にご相談ください。

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