ご婚礼のお道具として持参されたソファーが破れたり汚れたりしてきたので張替のご相談がありました。ご自宅にお伺いして見てきました。ご自宅に到着すると・・・・・、歴史がある重厚な趣の「長屋門」がありました。ここかな???? 表札はありません。ここだよね???? 自問自答しながらお家の周りをぐるりと回ってみました。一周してまた「長屋門」前に戻りました。ふと横を見ると立て札がありました。

お客様のお名前とともに【 国登録有形文化財 】の説明。
驚くとともに、お客様のお名前を確認し、ここが訪問するご自宅だとわかりホッと一安心。・・・、もつかのま、どこから入るのだろう????、長屋門に近づくとインターホンがありました。ホッ。

さてご自宅リビングにお伺いしてお問合せのリビングチェアーを見させていただきました。片肘(右肘・左肘)チェアー×2脚、肘無チェアー×2脚、扇型サイドテーブル×1卓の5点セットでした。デザイン的には【 フクラ 】という工場のソファーかなと思いました。 そういえば【 フクラ 】のソファーは、安田屋家具店が立地する岐阜県でつくられているんですよ。岐阜県安八郡だったと思います。安田屋家具店から車で40分位の距離です。四代目は行ったことはまだありませんが・・・・・。

片肘椅子

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10月 22, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

昨日に引き続き、今回も輸入家具のご修理です。
クラシックデザインのソファーで、本革張りの座クッションが「ワンちゃん」のお気に入りの場所となっています。そのため座クッションが破れたりしています。ご購入は約2年ほど前とのことで、中身クッション材はまったく問題はありませんでした。クッションカバーのみを新しく取り替えればよいようです。

クッションカバー材を確認すると、本革でアンティーク仕上げとなっています。この微妙な濃淡のあるアンティーク調の本革はありません。合成皮革サンプルの中に、とてもよく似た生地を発見。お客様にご提案するとOKをいただきました。本革と合成皮革の違いをご説明し、全体の色を考えるととてもよく似たこの合成皮革にてクッションを作った方が椅子のイメージを損なわないことをご説明いたしました。

座クッション裏面は、座ったときの空気抜きとして布地を使用しています。

中身クッションはへたりもなく、新品同様です。座面全体が山形にふっくらと盛り上がっています。クッションカバーをつくるのが難しい作業です。熟練した職人の技が必要とされます。約2週間の作業となります。仕上がりましたらリフレッシュした状態をご覧いただきますのでしばらくお待ちください。

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10月 23, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

20年ほど前にご購入いただいた飛騨・高山に工場がある「日進木工(nissin)」で製作されたダイニングチェアーのご修理依頼がありました。背もたれ木部の接合部分が外れてしまったようです。商品は「REGARONE(レガローネ)」シリーズのRGC-006というダイニングチェアーです。張り地は本革を使用しています。

「REGARONE(レガローネ)」シリーズは、ダイニングテーブル・椅子・食器棚・リビングソファー・サイドボードなど、リビング・ダイニング家具をトータルに展開していました。

椅子の後部にはロゴが貼ってありました。

どこが破損したかというと、背もたれ木部の中央部分にある接合箇所です。フィンガージョイント工法で接合してあるのですが、この部分が外れてしまっていました。

表面側

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唐木家具の引出しがスムーズに出し入れできないとのことで見に行ってきました。
唐木家具といっても和室向けではなく、唐木(多分紫檀系の樹)無垢材で作られた洋風チェストでした。

国産品ではなく輸入家具でした。
このような唐木家具の引出しは、通常引出しを入れる箇所には棚桟が取り付けてあり、そこに引出しを入れるようにします。唐木の無垢材を使用して製作した引出しは重いので、棚桟の上に入れるようにします。ところが今回のチェストは、一番簡単なスライドレールを使用してありました。引出しの重量に耐えられなかったスライドレールの問題で引出しの出し入れがスムーズにできなくなっているようです。

引出し4杯分のスライドレールを全て取替えます。

まずは引出しについているスライドレールを取替えます。

次にチェスト本体に取り付いているスライドレールを取替えます。
狭い空間での作業、さらに奥は暗いためネジの取り付け、取外し作業がとてもし難くかった。

スライドレールをネジで取り付ける時、唐木は硬いので直接ネジをもむとネジ山をきってしまいますので、必ずドリルで下穴を開けます。またスライドレール取り付け位置が、少しでも高かったり、低かったりすると引出しが入りません。また前部・後部の高さが違うと引出しの出し入れがスムーズにできません。水平に取り付けます。取り付け穴位置はたくさんありますので、一度失敗した場合、位置を微妙に変えてから、先ほどとは違う取り付け穴に下穴を開けて再度取り付け直します。4杯の引出しのスライドレールを取り替えるのに約1時間30分程度かかりました。

取外した今まで使用されていたスライドレールです。
よーく見てみると・・・・、

スライドレールで重要なキャスターが長年の使用による磨耗で変形していました。
これでは引出しがスムーズに出し入れできなかったわけです。取替え後は、ご購入当時のとっても軽ぅーく、スムーズに出し入れできるようになりました。

今回のご修理費用は、スライドレール4セット分の金具代、取り付け作業費、出張費全て入れて税込9,000円でした。

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輸入家具のダイニングチェアーの背もたれに張ってある籐シートが破れたので、張替修理に持ち込まれました。3年前にもご修理させて頂いたたお客様の追加修理でした。

籐シートは、カゴ目編みでもなく、四つ目編みでもなく、変わった編み方のシートが使用されています。籐シートの取り付け方法は、一般的な「溝決め込み仕上」と言って、木部本体に溝を彫り、その溝に籐シートを当て、シートの上から籐芯材を溝に打ち込んで張る方法です。現在流通している籐シートが使用されている家具のほとんどがこの「溝決め込み仕上」で製作されています。手編みではないので張替修理費用は安価です。

お持込いただいた籐シートは、上部が破れてしまっています。

幅390、高さ500㎜です。破れた部分を拡大してみると・・・・、

材質は籐ではないようです。白いビニール糸が見えます。??????
破れたシートを拡大してみると、材質は紙でした。
紙では弱いので、中に白いビニール糸が仕込んであるようです。
輸入家具は、ときどき「ぇっ」とうなってしまう材質や組み方をします。

籐じゃないんだ。紙なんだ。うっーー。

紙材のシートは取り扱っていないので、今回張り替えるシートは、籐材の五分カゴ目編みシートを使用します。シートへの塗装は、籐シートの耐久性を損なうので無塗装の生地仕上げとします。お客様にご説明申し上げ、ご了解を得て修理作業を行います。

修理費用は、税込18,000(送料は別途)です。

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11月 23, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

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