籐椅子修理の持込がありました。
 インターネットでご購入された商品とのことでした。

椅子本体が回転するタイプです。

なかなかしっかりとした作りの椅子です。
安価な商品ではないですね。
で、どこの工場の製品だろうと椅子の後を見てみると・・・・、

あります、あります、工場のロゴシールが。
「KAZAMA」とあります。

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9月 16, 2011 · Posted in 籐家具修理  
    

 先日ご修理でお預かりした(Kazama)製の回転籐椅子の修理が完了して、職人工房から商品が届きました。少々手間がかかる修理内容でしたが、どれだけきれいに修理してあるかドキドキします。(Kazama)とは、カザマ、風間という横浜にショールームがある籐専門店です。一般的な籐商品よりも品質、デザイン的に優れている工場です。

 修理箇所は、向かって左肘の接合部が外れていました。外れているだけでなく、接合に使用したビスが、肘と座面側面の内部でポキンと折れて残ったままの状態です。さらに接合部を籐皮で巻き直さなければなりません。

 修理する前の状態と、修理完了後を比べて見ましょう。


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10月 4, 2011 · Posted in 籐家具修理  
    

 お客様から家具のリフォーム相談を受けてご訪問したときに見つけた籐椅子です。(ピンボケ写真でゴメンナサイ)

 とっても古いものですが、状態はとても美品でした。好奇心旺盛な四代目は、籐椅子をじっくりと観察してみました。すると籐椅子の後にお店の名前を記しているプレートを発見しました。

 そのプレートには「籐製品一式 大傳屋 金華劇場前」と刻印がされていました。金華劇場とは多分、岐阜市の中心商店街である柳ヶ瀬にあった劇場のことだと思われます。かなりかなり古い時代のことのようで、誰に聞いてもそのような店名は知りませんでした。しかし間違いなく岐阜市内で購入された籐椅子であることだけは間違いありません。

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10月 10, 2011 · Posted in 籐家具修理  
    

 以前ご紹介したダイニングテーブルの天板修理のその後のご報告です。
このテーブルは、飛騨・高山に工場があり、北欧デザインのシンプルなダイニングを中心とした椅子とテーブルを作り続けている「日進木工」の商品です。オーバル(楕円形)型のテーブル天板が伸縮するタイプです。スカンジナビア家具のデザインを基本としています。チーク材とナラ材の2種類で製作していましたが、現在はナラ材だけで作り続けているロングセラー商品です。お預かりしたテーブルは、チーク材でした。

 脚部は無垢材を使用し、天板ふち周りにも無垢材を使用しているのですが、天板表面は薄い突板材を使用しています。この仕上げ方はスカンジナビア家具と同じです。長年の使用でこの突板がめくれたり、はがれたりしてしまいました。そのためのご修理を行ないました。

 写真のように表面の突板材がめくれ、下地である合板が見えてしまっています。

 修理方法としては、まず天板表面の現在の突板材を削り落とします。ふち周りは無垢材ですので、同様に削って新しい木部を出します。表面の突板を削り取ったあとに、新しい突板材を張ります。突板材を貼る場合、天板のふち周りの無垢材部分までとすると天板に突板材部の厚みが出てしまい、段差ができてしまうので、今回は天板ふち周りギリギリいっぱいまで突板材を貼りました。

 突板財を貼った後、ウレタン塗装仕上げを行い完成させます。

 いかがでしょうか。
 新品同様にリフォームできました。
 お客様も大変ご満足いただけました。
 座面を張り替えた椅子と一緒に新品同様となりました。お客様宅の新しい歴史と想い出を刻み込まれ、代々受け継がれ何十年とまたご使用いただくお役に立てたことはとても光栄です。

「いい家具って、やっぱ、いいなぁー」、しみじみとそう実感します。

今回のご修理金額は、税込68,000円
修理期間は約2週間でした。

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10月 24, 2011 · Posted in テーブル修理  
    

 1970年代に流行したヨーロピアンデザインのクラッシックな応接セットの張替えのご希望がありました。今回お預かりした応接セットは、四国・香川県高松市に工場がある「モリシゲ」が製作した『アトラス』という商品です。当時この商品は、安田屋家具店の大ヒット商品だったそうです。当時からいるスタッフが懐かしんでいました。

 このデザインの応接セットは、モリシゲだけでなく、マルニ、カリモクなどの名だたる家具工場が、同じようなデザインの商品を製作し、競い合っていました。当時は今のように「リビングセット」ではなく、応接間に置かれる「応接セット」と呼んでいました。現在では応接室そのものが家の中から消滅したことによって、家族団らんの時を過ごすリビングルームに置くので「リビングセット」と呼ばれるようになりました。

 当時の応接セットと現在のリビングセットを比べてみると、最大の違いは、横幅、奥行サイズです。とってもコンパクトサイズなんですね。横幅は1800~1900㎜前後、奥行きにいたっては700㎜前後と非常に小ぶりなサイズであったことを実感します。最近のリビングセットは横幅、奥行きともに大きいですからね。お部屋の大きさから考えると、当時のサイズが日本のリビングルームには合っているように最近思います。

 今回ご修理する応接セット「アトラス」は、背・座クッションは取り外しができるようになっています。しかし椅子本体も共生地で総張り仕上げになっていますので、少々張替え費用がかかる構造です。座クッション中身は、かなりのへたり具合なので、新しいウレタンクッション材に取替えなければなりません。背もたれクッション材のへたれはあまり無いようなので、現在のクッション材のを芯にしてその周りを新しいウレタン材を巻いて補充します。肘部部の木部の塗装は、はがれている部分がり、張替え時に行なわないと塗替えができなくなるので同時に塗り替えを行います。

 使用している生地は合成皮革(ビニールレザー)なので、今回も同種類の生地を使用します。生地の色は、お客様のお部屋のイメージを変えたくないとのご希望で現在と同じダークブラウン色にしました。両肘椅子×2、3人掛けソファー×1脚を安田屋家具店専属の張替え職人の工房に持ち込みました。

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11月 7, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

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