「チターノ」製作のソファー張替えに関するお問合せがありましたのでご紹介します。

 「チターノ」とは、カリモクの別ブランド名で、カリモク商品とよく似ているがデザイン的に少し違えた商品を製作していました。というのもカリモク商品を展示する家具店が多々あった当時、商品展示の重複を避けるために別ブランド商品を開発したのでした。また大型店のオリジナル商品として取り扱っていたこともあったようです。価格的には、カリモクブランド商品よりも安かったと記憶しています。いずれにしても名前は「チターノ」ですが、製作していたのはカリモク工場でした。

 さて今回ご相談いただいたソファーは・・・・・、

 座高がかなり低いタイプのリビングコーナーセットです。
 左片肘椅子×1、肘無椅子×1、コーナー椅子×1、二人掛け右肩肘椅子×1脚のコーナー4点セットのようです。生地は革張りタイプのようです。早速、安田屋家具店の資料庫に行き、昔の「チターノ」カタログを探し出しました。1990年12月製のカタログを見つけました。

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12月 19, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

 先日ご紹介したチターノ製 リビングソファーの張替金額が算出できましたのでご報告いたします。

 左片肘一人掛チェアー×1、肘無しチェアー×1、コーナーチェアー×1、二人掛右片肘チェアー×1のコーナー4点セットです。現在の張り生地は表面が本革、外回りに合成皮革(ビニールレザー)を使用した半皮仕上げになっています。そこで御見積金額を算出する上で、張替えに使用する生地を3タイプ考えました。

  1. 現在と同様に半皮仕上げ(本革と合成皮革(ビニールレザー)
  2. 4,000円/mのグレードの高い合成皮革(ビニールレザー)仕上げ
  3. 2,000円/mの一般的な合成皮革(ビニールレザー)仕上げ

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12月 23, 2011 · Posted in 椅子張替え  
    

 20数年ほど前にご婚礼家具としてご購入になられた「婚礼たんす」、いわゆる洋服タンスですが、その扉についている丁番金具が折れてしまい、扉が外れたとのご相談があり見てきました。

 幅100cm前後の両開き洋服タンスが2本、幅50cm前後の片開きロッカーたんすが1本の3点セットでした。当時流行していたワインカラー色です。作りはしっかりとしています。現代のハリボテな家具ではありません。

 扉についている金具を確認すると、案の定「アングル丁番金具」でした。それも今は現存していないサイズの金具です。扉の厚み24㎜、側板の厚み28㎜用の「24-28」です。カップ径も丸型ではなく、幅33、長さ45㎜のロケット型です。金具は長年の使用で変形してしまっています。また接合部も折れかかっています。

 お客様のご要望をお聞きすると、扉のたてつけもずれているので、全ての扉の金具を取替えて欲しいとの内容でした。同じ金具は現存していないことをお伝えし、現在主流の「スライド丁番金具」に取り替える修理方法をお伝えしました。事前に扉をお預かりして、金具を取り替える作業を行い、その後お客様宅で取り付け施工を行なうという方法です。

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1月 11, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 お客様のお母様のお母様がお嫁入り時に持参された婚礼家具である「桐塗りたんす」のリフォーム相談がありました。お話をお聞きすると約100年前のたんすでした。

 たんす本体と上置がありましたが、上下で仕上げ方が違っています。もともとこの状態でのたんすだったのか、途中で上置が入れ替わってしまったのかは定かではないようです。

 たんす本体枠は黒色漆塗り。引出し前板は桐材、内部は杉材でした。引出し前板が茶色になっているのは、どうやら漆が塗ってあったようです。桐たんす本来の仕上げ方である「トノ粉」仕上げが百年経過して茶色に変色したようではなさそうです。

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1月 15, 2012 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

 お客様より張替えに関して次のようなお問合せがありました。

 「10年ほど前に購入したTOGOの2人掛けソファの張替とウレタン補充をお願いしたいのですが、おおよその価格を教えていただけないでしょうか?」

 TOGOソファーとは、フランスに本社がある「リーン・ロゼ」社のソファーです。通称ロゼの椅子と呼ばれています。

 TOGO トーゴソファーは、1973年に発売して以来38年が経過したロングセラー商品です。高密度ウレタンフォームを組み合わせ、キルト式カバー式の快適な座り心地のソファーです。軽くて移動も楽にできます。世界中のお客様に楽しまれているソファーです。最近は安価な模倣品が数多く出回っています。見た目はそっくりですが、多分耐久性はうんと低いと思います。デザインは違いましたが同じような構造のソファーでは、イノベーター社の「バルーフ」という商品も価格的に安価で人気がありました。

 「リーン・ロゼ」社のソファーであれば、椅子の裏面を見てください。

 カバーに「roset FRANCE」と表示されています。
 この表示がないものはコピー商品です。

 さてこのタイプの張替えは、カバー方式となっていますので、椅子張り職人が製作すると高価なものになってしまいます。「リーン・ロゼ」社では、張替えというか替えカバーを販売していますので、取扱店でお買い求めになられる方がよいと思います。ちなみに価格は下記の通りです。布地の単価によって変わります。

  • 一人掛ソファー・・・73,500円~89,250円
  • 二人掛ソファー・・・96,600円~114,450円
  • 三人掛ソファー・・・115,500円~143,850円
  • コーナーチェアー・86,100円~122,850円
  • スツール・・・・・・・・50,400円~58,800円

 ただしこの価格はカバーのみの価格で、中身ウレタン材の補充は含まれていません。ウレタン補充は別価格となります。

  • 一人掛ソファー・・・15,750円
  • 二人掛ソファー・・・21,000円
  • 三人掛ソファー・・・26,250円
  • コーナーチェアー・21,000円
  • スツール・・・・・・・・10,500円

 詳しい価格は「コチラ」をご覧下さい。

 椅子張り職人でも張替えは可能ですが、型紙を作るところからはじめなければなりませんので、高価になってしまいます。またウレタン補充に関しても特殊な形をしていますので、型崩れしてしまうことが考えられるのでできないのです。ここは工場での張替えのほうがよろしいかと思います。

 ちなみに安田屋家具店でも取り扱っておりますのでお気軽にお問合せください。

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1月 27, 2012 · Posted in 椅子張替え  
    

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