安田屋家具店が立地する美殿町では、商店主が月に一度集まる「講(こう)」というものがあります。昔は今のように簡単にお金を借りることができなかった時代なので、商店主が毎月1度一定額のお金を出し合い、商売上どうしても必要な時には、利息の額で競合う競りを行なってそのお金を借り合うという相互扶助から行なわれたものです。頼母子講(たのもしこう)と呼ばれる会ですね。
今はこのようにしてお金を借り合う必要性はなくなりましたが、メンバーが毎月金を出し合い、積み立てられた金で宴会や旅行を催す場合もあれば、くじに当たった者(くじと言いながら実際は順番であることが多い)が金額を総取りする形態として残っています。美殿町で行なわれる講も本来の目的よりも、商店主同士の懇親を深める目的で開催しています。

 講の名前は「美友会(びゆうかい)」といい、毎月20日夜7時から開催しています。今月で444回目の開催となりましたので37年間続いています。四代目も今から24年前に入会させられました。27歳の時に回りは40代以上の旦那ばかりだったので緊張しましたが、持ち前の性格もあってかその内にタメ口になりました。全員年上ばかりだったので、商売のことや街づくりの話題が面白かったですね。今でもこの年齢差は縮まりませんので一緒なんですけどね。

 現在参加している旦那衆は「ふとんのお店 すずきや」、茶道具の「中嶋祥雲堂」、和菓子の「おきなや総本舗」「甘泉堂総本店」、花屋の「花倶楽部オザキ」、漬物店の「美殿屋漬物店」、履物の「小川屋本舗」、歯科医院の「永田歯科」、漆器・陶器の「小林漆陶」、そして安田屋家具店の10店舗11名です。

 いつのころか毎年6月は「慰安旅行」となっていて、当初の頃は各地の活性化している商店街の視察を兼ねていました。そのうち温泉地に行クコとが多くなっていきました。熱海の大観荘、下呂の湯の島館、西浦温泉、篠島などなど。最近はこの6月の「慰安旅行」への参加者が少なくなったこともあり、昨年から美殿町周辺の「気になった店」とか「行ってみたいけど高そうで個人ではちょっと行かない」そんなお店に行くこととしました。特に「肉」に限定することとなりました。昨年は、歩いて3分ほどの「松屋」、歩いて1分の「まつ井」の飛騨牛のステーキを堪能しました。

 今年は、毎年6月を担当する四代目が、前々から気になっていたけど高そうなので入ったことの無い「飛騨牛一頭家 馬喰一代(ばくろいちだい) 神田町店」に決定しました。24年前に岐阜青年会議所(岐阜JC)に一緒に入会したFさんが経営しているお店で、最近は花の都東京は銀座にも出店しているお店です。24年前は「チャコールFUKAO」という店名で、1度宴会をしたことがありますので、それ以来、なんと24年ぶりとなりました。Fさん四代目のこと覚えているかなぁー???

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8月 27, 2011 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

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