会社のデスクを整理していたら、商品券の包みが出てきた。お客様からいただいたものだろうか。全く覚えがない。いつからあったのかも思い出せないということは、かなり古い商品券であることに間違いはない。

中身を確認してみた。

 雪印乳業株式会社が発行した「リーベンデール」というアイスクリームと引き換えできる商品券だった。今から11年も前の商品券だった。裏面には、この商品券を販売したお店が明記してあった。今はもうビルの影も形もなくなってしまった『岐阜近鉄百貨店 地価食料売場』だった。あぁーー、懐かしい!!!

 このアイスクリーム商品券、いまさら使えるものでもないと思ったけれど、ひょっとして利用価値が残っているかもしれないと思った。商品券なのだから、すでにその金額分の現金を支払っているわけだから、会社がなくなっていればただの紙くずになってしまうものの、まだ存続しているのであれば何とかなるのではと思ったのです。でもって、どこに問い合わせればよいのだろう。

 雪印乳業はあの集団食中毒事件で今は無いし・・・・。
今は「雪印メグミルク」に引き継がれたことを探し出し、お客さま相談室に問い合わせてみた。直ぐに丁寧な返事があった。

 その内容が、またまた複雑に入り組んでいた。
 企業のM&Aを垣間見た瞬間でした。
 なんでも森永乳業から引き継がれた「雪印メグミルク」のアイスクリーム事業は、2002年10月1日より株式会社ロッテと一緒に新会社「ロッテスノー株式会社」を創立したが、2008年2月にロッテスノー(株)の全株式を(株)ロッテに譲渡したとのこと。そのためロッテスノーはロッテの100%子会社となり、2008年4月より「株式会社ロッテアイス」となる。

 つまり四代目の手許にある「雪印乳業」発行のアイスクリーム券は、その商品であるアイスクリーム事業が紆余曲折して現在はロッテアイスになっているのだから、ロッテアイスが「知りませんよ」と言えばただの紙切れになるわけです。さらにこのリーベンデールギフト券などアイスクリームのギフト券は、なんと2001年春に発券を終了しているのですからなおさらです。

 しかし「雪印メグミルク」からの返答では、「リーベンデールギフト券」を送付すれば、コンビニエンスストアなどで使用できる「クオカード」と切手で交換してくれるとのことでした。やったぁーー!! さらに送付した時の切手代も負担してくれるとのことです。さすが大手企業です。やはりすてなくて良かった。

 今回のことで商品券とは、発行するのは簡単ですが、使用期限を切っていないとその処理は大変なことになるようですね。勉強になりました。

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9月 26, 2011 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

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