お客様より張替えに関して次のようなお問合せがありました。

 「10年ほど前に購入したTOGOの2人掛けソファの張替とウレタン補充をお願いしたいのですが、おおよその価格を教えていただけないでしょうか?」

 TOGOソファーとは、フランスに本社がある「リーン・ロゼ」社のソファーです。通称ロゼの椅子と呼ばれています。

 TOGO トーゴソファーは、1973年に発売して以来38年が経過したロングセラー商品です。高密度ウレタンフォームを組み合わせ、キルト式カバー式の快適な座り心地のソファーです。軽くて移動も楽にできます。世界中のお客様に楽しまれているソファーです。最近は安価な模倣品が数多く出回っています。見た目はそっくりですが、多分耐久性はうんと低いと思います。デザインは違いましたが同じような構造のソファーでは、イノベーター社の「バルーフ」という商品も価格的に安価で人気がありました。

 「リーン・ロゼ」社のソファーであれば、椅子の裏面を見てください。

 カバーに「roset FRANCE」と表示されています。
 この表示がないものはコピー商品です。

 さてこのタイプの張替えは、カバー方式となっていますので、椅子張り職人が製作すると高価なものになってしまいます。「リーン・ロゼ」社では、張替えというか替えカバーを販売していますので、取扱店でお買い求めになられる方がよいと思います。ちなみに価格は下記の通りです。布地の単価によって変わります。

  • 一人掛ソファー・・・73,500円~89,250円
  • 二人掛ソファー・・・96,600円~114,450円
  • 三人掛ソファー・・・115,500円~143,850円
  • コーナーチェアー・86,100円~122,850円
  • スツール・・・・・・・・50,400円~58,800円

 ただしこの価格はカバーのみの価格で、中身ウレタン材の補充は含まれていません。ウレタン補充は別価格となります。

  • 一人掛ソファー・・・15,750円
  • 二人掛ソファー・・・21,000円
  • 三人掛ソファー・・・26,250円
  • コーナーチェアー・21,000円
  • スツール・・・・・・・・10,500円

 詳しい価格は「コチラ」をご覧下さい。

 椅子張り職人でも張替えは可能ですが、型紙を作るところからはじめなければなりませんので、高価になってしまいます。またウレタン補充に関しても特殊な形をしていますので、型崩れしてしまうことが考えられるのでできないのです。ここは工場での張替えのほうがよろしいかと思います。

 ちなみに安田屋家具店でも取り扱っておりますのでお気軽にお問合せください。

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1月 27, 2012 · Posted in 椅子張替え  
    

 お客様のお母様のお母様がお嫁入り時に持参された婚礼家具を、お客様のお嬢様の御婚礼家具として持参するために承った「桐塗りたんす」のリフォームが仕上がりました。お約束のご結婚式前までになんとか間に合いました。ホッと一安心です。よかったぁーー!!

 見てください。この出来栄え。まずは本体から。

 お預かり前の状態はこんなんでした。

 リフォーム後はまるで別物です。

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1月 29, 2012 · Posted in 古い民芸家具リフォーム  
    

 飛騨産業のロングセラー商品であるカントリーデザインの「C78 アッサム」と呼ばれるダイニングチェアーの座板が割れてしまった修理がありました。この手の修理は20年以上使用しているダイニングチェアーによくみられる修理内容です。飛騨産業のトレードマークである「キツツキ」のイラストシールがちゃんと張ってあります。正真正銘、飛騨産業の商品です。

 座板は1枚板ではなく、数枚の板を張り合わせた板から作られています。そのためその板同士の接合部分の接着がはがれてしまう場合があるようです。昔の接着剤が原因なのか、座板の収縮が原因なのかはよくわかりません。安田屋家具店でも年に数件ご修理を行なっていますが、ほぼ全て同じ症状です。

 
座板の接合部分がはがれてしまっています。

 
修理内容自体は、はがれた接着部分を貼り付けるだけの簡単な作業ですので、お客様自身でボンドや瞬間接着剤を使用して再接着修理される場合がたまにありますが、接着固定が完全でない場合がほとんどなので、お客様自身で接合されるのはやめられた方がいいですよ。

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1月 31, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

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