千葉県のK様からの切実なメールが届いた。
大変お忙しいところ、申し訳あれませんが、お力をお貸しください。我が家で25年程前に購入した食器棚は、大切に使ってきましたが、最近、右上のガラス入りの扉に蝶番(右側に付いています)が2個あるうちの上の蝶番がすり減ったものと思われ、左側のマグネットに隙間が出て、キチンと閉まりません。扉を右上にやや持ち上げるとマグネットにくっつきます。
蝶番の部分を確認したところ、金属が擦り合って出来たと思われる黒色の鉄粉が付着しています。安田屋家具店ホームページにたどりつき、色々見せていただきました。蝶番を交換すれば、良いのでは・・と思っていますが、同じものがどれなのか? どうしても分かりません。大変恐れ入りますが、お力をお貸しください。
食器棚は、三段で上段がガラス入りの扉、真中が引出し、下段が木製の扉となっており、上段と下段の扉(6個)にそれぞれ2個づつの蝶番が使われています。今のところ、調子の悪いのは、上段の右側だけです。蝶番には「Noema」と刻印があります。ご教示の程、宜しくお願いします。
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ムラコシ精工の「M」の刻印
安田屋家具店からの返信
破損した金具ですが「Noema」刻印の金具は、ムラコシ精工という金具工場が生産していた直付けスライドヒンジ金具「MDシリーズ」です。残念ながらすでに生産中止して、まったく同じものは現存していません。
昨年まで名古屋の井上金物が代替金具の生産をしていましたが、この金具を使用して食器戸棚を作っていた工場が、現在主流の通常のスライド丁番金具を使用するように切り替えたため、残念ながら金具の生産は昨年にて中止となりました。2015年2月9日現在、工場の在庫もなくなりました。1年ほど前までは下記のネットショップで販売されていましたが、現在は商品掲載がないので在庫がなくなったようです。
DIYパートナー(有限会社山伸)
日本中の金具店を探してもどこにも在庫はないものと思います。
しかしご安心ください。
な、な、なんと、
安田屋家具店ではムラコシ精工製作の「Noema」刻印がある直付けスライドヒンジ金具「MDシリーズ」金具の代替金具を1個だけ持っております。(2015年11月17日情報)
【 追加情報 2015年11月22日 】
今回の記事でご紹介している「NOEMA」刻印の代替金具は、2015年11月22日に完売しました。工場での生産もありません。そのため完全に現存しない金具となりましたのでご了承下さい。修理方法としては「スライド丁番金具」への取替修理となります。
この金具は、安田屋家具店専属金具店の倉庫の奥の奥の奥に誇りをかぶっていたものを四代目が発見したのです。安田屋家具店にある1個以外に、日本中、いや世界中を探してもどこにも存在しない貴重な、最後の金具1個です。まずは破損した金具と四代目自身で計測した代替金具サイズを確認して下さい。
同じサイズの金具であれば、お早めにお買い求めください。この1個がなくなったらもう手に入れることはできません。その場合は現在主流の通常のスライド丁番金具に取り替えることとなり、修理費用も若干高くなってしまいます。
地球上に現存する最後の1個でしたが、2015年11月22日に完売しました。
【 追加情報 2015年11月22日 】
今回の記事でご紹介している「NOEMA」刻印の代替金具は、2015年11月22日に完売しました。工場での生産もありません。そのため完全に現存しない金具となりましたのでご了承下さい。修理方法としては「スライド丁番金具」への取替修理となります。
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