先日ご紹介した家具金具工場であるムラコシ精工が生産していた直付けスライドヒンジ金具。MDシリーズで、金具には「NOEMA」の刻印がある金具です。

現在主流のスライド丁番金具は、扉側に取り付ける金具と、家具本体側に取り付ける受け金具と二つに分離しています。しかし「NOEMA」の刻印があるMDシリーズ金具は分離できない一体型となっています。そのため床面の水平が狂っている場合に生じる家具本体のゆがみによる扉の調整ができません。そのため現在の家具では使われなくなった丁番金具です。

アングル丁番金具とスライド丁番金具とが合体した金具です。当時のムラコシ精工のカタログ資料がありますのでご覧下さい。当時は「全カブセ」「ミドルカブセ」「半カブセ」という3種類があったようです。この金具が使われなくなってからは、「全カブセ」のみ代替金具が細々と生産されていたようですね。

 ムラコシMD丁番 ムラコシMD丁番2

2年ほど前にムラコシ精工にこのMDシリーズの金具について確認したことがありました。ムラコシ精工住インテリア事業部オンラインショップ窓口の森様からご返信がありました。

「MDシリーズはかなり前に廃番・メンテ用在庫も0の状況です。代用品はお客様に教えて頂きました資料がございますのでそちらへの問合せでお聞きくださいますようお願い致します」

MDヒンジ参考資料

ということで先日ご紹介したDIYパートナー(有限会社山伸)さんが代用品を販売しておられましたので、安田屋家具店にお問い合わせいただいたお客様はこのお店紹介しておりました。ところが今回新たにお客様からご相談があったので、DIYパートナー(有限会社山伸)さんのネットショップを確認したところ、すでに商品掲載はありませんでした。恐らく在庫がなくなったものと思います。

ということで、先日お伝えしましたように「NOEMA」刻印がある、直付けスライドヒンジ金具のMDシリーズの代替品は「全かぶせ」タイプのみ1個が、日本中で、いや世界中で安田屋家具店のみが在庫している状況です。詳しい金具のサイズを四代目自身で計測しましたのでご案内いたします。ご自宅の金具と比較して下さい。

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2月 28, 2015 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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