先日ご相談いただいた桐材で作られた祖母様の想い出が刻み込まれた茶棚リフォームについてご連絡があった。

お客様からの返信
早速ありがとうございます。ご丁寧な説明もありがとうございます。
ただ、 「4枚の引き戸に描かれている図柄が洗濯することで無くなります。絵柄を残して洗濯する事ができませんので、洗濯後は絵柄が無くなった木地の板戸になります。」というのが気になりました。

s-手箪笥(扉)

以前、私の母の嫁入り道具の手箪笥を洗いに出しましたが、蝶貝の蒔絵もそのまま残しています(一部はその後引越しの時にはげました)。年代は、今回と同じくらいです(伯母と母は1歳違い)。

一度、貝の部分を外して、洗いをかけてからまた張り直しされたのだと思いますが、洗いをかけてから30年たっても、まださらのような状態です。この時洗いに出したところは、もう廃業されていますので、新たに探している所でした。

私どもは米原ですので、岐阜のお店でしたら車で運べますし、とても良いと思うのですが、この部分だけ納得できないでいます。伯母がずっと手元に置いて使っていた手箪笥ですので、図柄もそのまま生かしたいと思います。何とかならないでしょうか?

安田屋家具店からの返信
ご連絡ありがとうございます。
引き扉の図柄ですが、貝が埋め込まれているものであれば、その部分の洗いや、表面削りの作業時に強くこすらなければ残るのではないかと思います。ただしそ の部分の木地を深く削られないために、現在の木の色が少し残り、他の部分とトノ粉の色が変わる可能性が高いです。

貝を取り外して、洗った後に再度張りなおすことはできないと思いますので、前回の洗濯修理時にもそのような作業をしたのではないかと思います。

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2月 18, 2016 · Posted in その他の家具修理  
    

今日、20日は毎月1回美殿町の旦那衆が集まる「美友会(びゆうかい)」という講の日です。

若い世代の人は「講(こう)」は知らないでしょうね。
以前にもお伝えしたので繰り返しになりますが、「講(こう)」とは昔は今のように簡単にお金を借りることができなかった時代なので、商店主が毎月1度一定額のお金を出し合い、商売上どうしても必要な時には、利息の額で競合う競りを行なってそのお金を借り合うという相互扶助から行なわれたものです。頼母子講(たのもしこう)と呼ばれる会です。

現在では事業資金を借りる手段が豊富にあるため、「講(こう)」で資金調達はしなくなり、形骸化しています。でもちゃんと飲食代とは別に毎回「講金」を集めている仕組みは残っています。

美殿町ではこの「講(美友会)」を毎月20日に行っています。飲食代金5千円、講金1万円を集め、集まった「講金」は、毎回くじに当たった2名が順繰りに半額ずつ持ち帰る形態としていて、もっぱら商店主同士の懇親を深める目的で開催しています。

現時点の参加者は30代~70代までの12名です。
女性も1人います。12名なので講金は毎回12万円ずつ集まりますので、その半額6万円をくじに当たった参加者がもらえるわけです。6ヶ月で全員に6万円ずつ配分される仕組みです。

まっ、利息の無い積立金みたいなものですね。

そして今日2016年平成28年2月20日は、な、な、なんと500回目の開催日となりました。それを記念していつもとは違う料亭で開催しまたし。美殿町の各イベントに積極的に参加していただいている「割烹 きし野」です。普段は高額なのでなかなか行きにくいお店です。

がっ、「美友会」500回記念として特別にお願いしました。
毎月1回の開催で500回ということは500ヶ月、41年と8ヶ月めということです。ということは「美友会」設立時は、1974年昭和49年5月、四代目15歳の中学生の時ということです。

1974年といえば、巨人軍「長嶋茂雄」引退、北の湖が史上最年少(21歳2か月)で第55代横綱昇進、セブン-イレブン第1号店を出店、ベルばらブームがあり、殿さまキングスやフィンガー5の歌が流行り、ブルース・リーの燃えよドラゴン、菅原文太の仁義なき戦いの映画を見終わった後、みんな強くなったような気がして粋がって歩いた時代です。歴史を感じます。

当時の美殿町の若手商店主の中心であった「おふとんのお店すずきや」の鈴木英夫さんが30歳代の現役バリバリの時代に、四代目の祖父である甚助世代が最初に作った「講」青陽会があったのですが、その息子世代の「講」を作りたいと考えて設立したようです。その後、鈴木英夫さんの息子世代の「講」美翔会(びしょうかい)を四代目が設立しました。

青陽会は参加メンバーの死去、高齢化により廃止、美翔会は「講」に対する意識の低下により自然消滅。美友会だけが残ったのです。

そして500回目を迎えたのでした。 今日はお祝いでほろ酔い加減の四代目です。

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2月 20, 2016 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

2016年 平成28年2月20日の美殿町商店街の旦那衆が毎月1回集まる講「美友会」は500回記念ということもあり、いつもの「松富士」ではなく、「割烹きし野」での開催となりました。

kishino

「割烹きし野」は、安田屋家具店の近くの小さいお店から始まり、今では料亭だったところに移転し、さらに拡張もされています。四代目が前回「割烹きし野」を訪れたのは、十数年前に美殿町商店街振興組合の鈴木英夫理事長が理事会場所として開催した時以来です。

通された部屋は初めて入る部屋で、掘りごたつ形式で、座椅子に脇息も用意されていて、「The 料亭」という高級感あふれる雰囲気でした。

s-IMG_4773

三々五々、美殿町の旦那衆が集まってきました。左奥から「彩菓もり」「永田歯科」「三共薬局」「ミユキデザイン」「薄皮たい焼きの福丸」「安田屋家具店」。右耳が完全に失聴している四代目の席は、左耳で会場全体の声が聞こえる場所となる席に向かって右端と決まっています。

s-IMG_4774

s-IMG_4776

右奥から「ふとんのすずきや」「おきなや総本舗」「中嶋祥雲堂」「花倶楽部オザキ」「小川屋本舗」「小林漆陶」

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2月 21, 2016 · Posted in 四代目のつぶやき  
    

怪しいメールを開いてしまった!

安田屋家具店では2店のネットショップを展開しています。
そして商品の発送方法は、ヤマト宅急便、佐川急便、西濃運輸便、郵便局を利用しています。郵便局の場合、定型外郵便を使用しての代金引換での発送も行っていますし、レターパックライトの使用もあります。

そんな中、日本郵便より1通のメールが届いていた。
差出人は「郵便局-日本郵政」とあり、件名は何もなかった。添付ファイルが付いていた。 四代目は何か怪しいなぁーと思ったのですが、その他のメールチェックを行っていたのでついつい見てしまいました。すると・・・、

「拝啓 配達員が注文番号536658742929の商品を配達するため電話で連絡を差し上げたのですが、つながりませんでした。従ってご注文の品はターミナルに返送されました。 ご注文登録時に入力していただいた電話番号に誤りがあったことが分かりました。 このメールに添付されている委託運送状を印刷して、最寄りの郵便局 – 日本郵政取り扱い郵便局までお問い合わせください。敬具 」 とあった。

注文番号536658742929とは代金引換で発送した荷物かなぁー、でも普段発送業務では見慣れない番号だなぁーと思ったのです。しかし「電話番号に誤りがあった」とのことなので、電話番号を書き間違えてしまったのかとつい慌ててしまった。

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2月 22, 2016 · Posted in パソコン忘備録  
    

kの刻印アングル蝶番1006破損の為交換したいのですが出来ますか?

安田屋家具店からの返信
破損したK刻印の「1006」金具とのことですが、金具に1006と刻印がある場合は、扉側の厚み10mm、家具本体側板の厚み6mmということになりますが、そのサイズの金具は残念ながら現存していません。

現存しているアングル丁番金具「24-20」「24-24」「20-20」「20-15」「15-20」「16-15」の6種類のみとなります。通常ですと現在主流のスライド丁番金具に取り替える方法となりますが、扉の厚み、家具本体側の厚みともに薄いので取替ができないものと思います。

写真の扉側のAと家具本体側のBのサイズをご確認下さい。

hinge size

上記の6種類のサイズに合致すれば代替金具はありますが、それ以外のサイズの場合は残念ながら金具が現存していませんので、平丁番のような単純な金具で取り替えるしかないものと思います。

お客様からの返信
早速の返信ありがとうございました。
やはり合う物は無さそうですね、鷲見様の提案通り単純な蝶番で考えてみます!
ありがとうございました!

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2月 24, 2016 · Posted in 家具金物(扉用アングル丁番etc)  
    

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