安田屋家具店

広島に工場がある「マルニ木工」の地中海シリーズ「ニース」ダイニングチェアーです。一般的な座面部分が椅子本体から取外しができる構造ですが、この椅子は取り外しができません。

椅子木部フレームに生地を直張りしているため張替の手間が少しかかります。一般的な座面部分が取外せるタイプよりも若干張替費用が高くなります。

現在と同じような無地の布地(布地単価6,000円/m)を使用し、中身ウレタン材を新しい材料に取替えることも含めた価格となります。また張り替える際は２脚、４脚の様に偶数の場合の価格となります。奇数になりますと生地のロス部分が発生しますので、若干１脚単価が高くなりますのでご了承ください。

座面張替費用　１脚税込１９，８００円

お客様宅～当店、当店～お客様宅までの往復の送料が別途必要です。岐阜市近郊であれば当店がお預かり、納品を行いますので、往復送料は無料サービスします。

ちなみに現在この椅子は１脚税込７３，７００円となっています。椅子本体のぐらつきが無ければ、買い替えられるよりは張り替えられた方が断然お値打ちとなります。ご検討ください。

F様からの返信
お見積りありがとうございます。一度家族で相談してみます。

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当時の価格を確認すると、両肘ダイニングチェアーが３６，０００円。肘無し椅子が２５，５００円。１３５０mm×８００mmのテーブルが５１，０００円。この当時には消費税がなかった時代なので、この金額ですね。布張りの椅子もありました。

現在の価格の約半分程度の価格です。２７年が経過すると物価は高くなったもんだと実感します。

このベルサイユシリーズの中のリビングダイニングの販売期間は短かったようです。現在は通常のテーブル高さ７００mmのハイバックチェアーの商品がロングセラー商品として継続しています。

ベルサイユシリーズのエレガントなヨーロピアンデザインは、マルニ木工以外の工場ではつくられなくなりました。住宅のインテリアが変わったことによって、合わなくなったからなんでしょうか。いい家具だと四代目は思うのですが・・・・。

でもいまだにマルニ木工の主力商品として継続されているということは、ご購入されるお客様も多いということもいえるわけですね。がんばれ!!、マルニ木工。

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次にテーブルですが、天板は無垢板ではなく薄い突板張り仕上げです。そのため天板表面をある程度削った後、現在と同じような木目の天然突板を貼った合板を、現在の天板の上全面に貼り、ウレタン塗装を行って仕上げます。天板下部分の脚などの塗り直しは行いません。

天板木目は現在と変わりますことをご了承下さい。テーブルサイズは、昔のカタログで調べると１３５０mm×８００mmだと思います。上記修理内容での修理金額は、税込み６万円～９万円程度だと思います。天板の修理状況によって価格が変動しますので実際のテーブル天板をみないと確実な金額が出ませんことをご理解下さい。尚、当店までの往復の送料が別と必要です。修理期間は商品到着後約２週間程度です。

突板張り合板を貼りますので天板に３mm程度の厚みが増します。また合板の木口が渕周りに見えますことをご了承下さい。

割れた部分のみの部分補修の場合は、割れた部分にパテ埋めをして全体を塗り直します。割れた部分の傷跡は隠せませんが、表面は平らになります。天板全面塗り直しを行いますので、修理金額は税込み５万円～６万円程度だと思います。部分補修は価格的にも大きな違いはありませんのであまりお勧めしません。修理する場合、修理前までと同じ期間は最低使用できるだけのきちっとした修理をお勧めします。

通常のダイニングテーブルの高さよりも少し低いリビングダイニングテーブルです。椅子の座高も少し低くなっています。家具としてはとてもよい家具ですし、椅子木部もしっかりしています。現在このデザインタイプの商品はマルニでもその他の家具工場でも製造されていない貴重なヨーロピアンデザイン家具です。

買い換えられるよりはご修理されることをお勧めします。

注意/掲載価格は２０１５年９月時点での価格です。閲覧された時期によっては価格が変わっている場合がありますことをご了承下さい。

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違うところがわかりますか??
赤い矢印の部分。背もたれ上部に少しだけ木部フレームから下に補助木があるのがわかりますか。これが重要なんです。この補助木は何に使用するかというと、背もたれの強度を増すために張り生地の内部に入れる補強板(場合によっては厚紙)を留めるためなんです。内部を分解した写真があります。

地面に置かれている左側の茶色がはがした合成皮革(ビニールレザー)、右が内部に取り付けてある両面にウレタン材を張った補強板(場合によっては厚紙)です。この両面にウレタン材を張った補強板を内部に仕込むことで、座った時の背もたれにかかる荷重に耐えられる強度を作り、さらに厚みを増すことで両面に貼る生地をピンとたるまないように張ることができるのです。

外面からはわからない内部構造です。よりよい家具のために見えない部分に秘密があるのです。安価な家具では、こういう見えない部分を無くしてコストを下げ、安価な壊れやすい家具にしちゃっているんです。

「安物買いの銭失い」

忘れないようにしましょう。

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