先日お伝えした飛騨産業のロングセラー商品であるカントリーデザインの「C78 アッサム」ダイニングチェアーの座板割れ修理が完了しましたのでご報告いたします。

 接合部ではがれてしまっていた座板は、強力な接着剤と固定治具を使用し完全に接着固定してあります。座板の収縮によって、接着部分の若干の段差が出てしまいます。手のひらで座面をなでると感じるわずかな段差ですので気になることはないかと思いますが、この点はご了承下さい。


 
さらに座裏にははがれた部分を補強するために補強板を取り付けます。この補強板は座裏に出っ張って取り付けますが目立ちはしませんのでご安心下さい。座面は体重がかかる部分ですので、万が一を考えて必ず補強板を取り付けます。

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2月 28, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 飛騨産業のロングセラー商品であるカントリーデザインの「C78 アッサム」と呼ばれるダイニングチェアーの座板が割れてしまった修理がありました。この手の修理は20年以上使用しているダイニングチェアーによくみられる修理内容です。飛騨産業のトレードマークである「キツツキ」のイラストシールがちゃんと張ってあります。正真正銘、飛騨産業の商品です。

 座板は1枚板ではなく、数枚の板を張り合わせた板から作られています。そのためその板同士の接合部分の接着がはがれてしまう場合があるようです。昔の接着剤が原因なのか、座板の収縮が原因なのかはよくわかりません。安田屋家具店でも年に数件ご修理を行なっていますが、ほぼ全て同じ症状です。

 
座板の接合部分がはがれてしまっています。

 
修理内容自体は、はがれた接着部分を貼り付けるだけの簡単な作業ですので、お客様自身でボンドや瞬間接着剤を使用して再接着修理される場合がたまにありますが、接着固定が完全でない場合がほとんどなので、お客様自身で接合されるのはやめられた方がいいですよ。

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1月 31, 2012 · Posted in その他の家具修理  
    

 お客様からご用命賜っていました飛騨産業製作の「円空」シリーズのダイニングチェアーが入荷してきました。わざわざ名古屋営業所の担当さんが安田屋家具店まで持ってきてくれました。ありがとうございます。

 飛騨産業さんの営業車です。
 キツツキマークのロゴがちゃんと描いてあります。

 今回のご用命は2脚です。
 1脚づつ梱包してありますので、2箱を店頭に下ろします。

 お届け前に商品の検品です。
 厳重に養生してありますので問題はないと思いますが、安田屋家具店ではお届け前に可能な限り商品点検を行ないます。

 両肘椅子で、とっても座り心地がいいんです。立ち上がりもラクラクできますので、ご高齢の方や、膝が悪い方にお勧めします。畳の部屋にも置けるように脚にはたたみずり(スキー脚)となっています。材質はナラ無垢材。

 明日はこの商品の詳しいご説明をさせていただきます。
安田屋家具店お勧めのダイニングチェアーです。

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2月 12, 2011 · Posted in ダイニングルーム  
    

 先日ご紹介した飛騨産業が生産していたブナ材曲げ木加工のダイニングチェアー修理が終わり、安田屋家具店に届けれられました。修理前の状態は、曲げ木部分で接合された箇所が外れてしまった状態でした。さらに片方の外れた接合箇所は、お客様自身で瞬間接着剤で接合修理をされていました。不完全な修理なので、再度取外してから再接着をすることとなりました。

修理前

再接合箇所をご覧ください。全くわかりませんでしょう。

修理後

 接合箇所を拡大してみて見ましょう。
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 補強のために、接合箇所を再接着した後、クサビを入れてあります。

 木部全体に再塗装を行いましたので、見た目新品同様です。後はいずれ座面を張替えていただくようお勧めしました。木部はこれでまた長期間ご使用いただくことができます。お客様も大変ご満足いただけました。

 今回の修理費用は、両サイドの接合箇所の再接着修理で、税込18,000円でした。岐阜市内のお客様でしたので送料込みの価格です。他の地域の場合、送料が変動しますので修理価格も変わりますことをご了承ください。

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2月 8, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

 飛騨・高山に工場のある「飛騨産業」が製作したふるーい、ふるーいダイニングチェアーの修理ご依頼がありました。ブナ材の曲げ木加工してある木部の接合部分が外れてしまったものです。以前にもご修理の御見積をさせていただきましたが、お客様が想定されていた予算よりも高かったためお客さま自身がご修理されたものでした。お客様自身で接合されてしまったので完全な接合とならず、再度外れてしまったため本格的に専門店に修理して欲しいとなったようです。

 お客様が接合修理した時に使用された接着剤の種類がわかりません。ボンドであれば水をつければ接着力が弱くなり外れるのですが、、、、。しかし多分すぐに接着したいとお考えになられ瞬間接着剤を使用されたことも考えられます。そうなると取外すのに手間がかかってしまいます。どちらなんだろうー???

 こちら側は、外れそうになったのでテープを巻きつけて固定してありました。

 こちら側がお客様が接着された箇所です。

 この接合箇所は斜めに切り込んで接合してあります。我々プロが修理する場合でも、丸棒であることもあり、接着した後固定治具で固定することが非常に難しい形態なんですね。一般の方がやれば、さらに難しいはずです。そのため少しずれた状態で接着されてしまっています。接着剤に何を使われたかを知るために、この接合部分に水を含ませた布地をまきつけてしばらく様子を見ることとしました。
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 ボンドであれば、接着剤が塗られた部分が白色に変化し、元のボンド溶剤に戻り接着力が弱まり簡単に取り外しができるのですが・・・・・。しばらく様子を見ましたが変化はありません。ボンドではないようです。ということは、瞬間接着剤のようです。うーーーーむ。四代目の手では少々難しいので職人の工房に運んで修理をしてもらいます。

 飛騨産業の椅子だとわかったのは、椅子背面にロゴが貼ってありました。ご存知「キツツキマーク」

 この椅子は大変貴重な椅子のようで、9月に開催された「飛騨・高山家具の祭典」展示会で「手を触れないでください」の注意ポップとともに歴代の椅子として紹介されていましたから。でも本当はこうして普段生活で使用されるダイニングチェアーなんですよ。さあ、職人の技術に後は託して、修理完成を待ちます。

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2月 4, 2011 · Posted in その他の家具修理  
    

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