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リビングチェアー張替

少し前までは当たり前のように存在していたセパレート型のリビングチェアー。

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右片肘、左片肘、肘なし、コーナーチェアーを組み合わせて設置するタイプです。カリモク、マルニなどをはじめ有名、無名の工場が数多く製作していました。つい最近までは中国産の本革仕上げのチェアーが格安で入荷していました。

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ところが2年ほど前にパッタリと存在しなくなりました。国産、輸入ともに製造中止で今は作られなくなり、ほとんど流通していません。時代の流れなんでしょうか。

新聞折込の家具屋さんのチラシにもまったく掲載されなくなりました。今は2人掛けソファー、3人掛けソファーが主流のようです。ということでとても貴重なセパレート型のリビングチェアー。

今回はその張替依頼がありました。 片肘チェアー2脚、肘なしチェアー3脚の5点セットです。20年ほど前の商品です。製作工場はわかりませんでした。今のリビングチェアーと決定的に違うのはサイズです。昔のリビングチェアーはコンパクトサイズでした。

今は日本人の体格も大きくなったからでしょうか、リビングチェアーのサイズもずいぶんと大きくなっています。

さてこれが張替前です。s-IMG_1419

半革仕上げといって、椅子の表面部分(背面・座面・肘面の人体の触れる部分)には本革を使用し、人体の触れない外周部分には合成皮革(ビニールレザー)を使用して張り込む方法です。本革を使用しての張替はとても高価になるので、今回は合成皮革(ビニールレザー)で全面張り替えることにしました。

これが張替え後です。

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破れにくくするために、椅子背面・座面表面両サイドのキルティング縫製をなくしました。キルティング縫製は、いわば点線を作っているようなものでそこから破れていくのです。本革の場合は、小さな端切れの革も無駄なく使用するためにキルティング縫製をしているのですが、生地幅が十分にある合成皮革(ビニールレザー)ではその必要が無いのです。

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また座面中央部のへこみもなくしました。このような形状が破れにつながるからです。ただし背面のへこみを無くすとツルンとしたデザインになってしまいますので、この部分はあえて残しました。

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今回の5点の張替は、税込198,000円でした。
往復の送料は別途必要です。ちなみに今回は岐阜市のお客様でしたので、四代目が引取りお届けを行いましたので送料は無料でした。

我が家の椅子を張り替えたいと思われたら安田屋家具店にご相談ください。

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10月 30, 2014 · Posted in 椅子張替え  
    

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