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コスガ製ソファー修理

今は廃業してしまった東京に本社があった「コスガ」製のリビングチェアーの木部フレームの修理相談がありましたのでご紹介します。

「コスガ」は、かっては「カリモク」「マルニ」と並ぶ日本の3大家具工場の一つでした。洗練されたデザイン家具を製作していました。今回のご相談商品はカントリーデザインのソファーです。安田屋家具店書庫で調べましたが、商品名は確認できませんでした。残念。

奈良市のW様より
コスガ製7251LDC ダイニングチェアーの修理が出来ますか?

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可能なら費用と送付方法もお知らせください。持ち込みも可能でしょうか。修理箇所は、1脚は左後脚に亀裂が入った。1脚は右前後の脚の補強足が欠損している。

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安田屋家具店からの返信
破損したコスガ製チェアーの写真を確認しました。
左後脚の亀裂は、材料の接合部の接着力が無くなりはがれたものと思います。足の部材は1枚の板から作ったのではなく、何枚かの板を接合した集成材を使用しているため、板戸板の接合部で今回のようにはがれてしまうケースが多々あります。

きれいな切断面となっているはずなので、接着剤を塗って固定すれば元のように接合します、し耐久性も以前と同じに戻ります。ただし接合する時に多少ずれが生じる場合がありますので、側面側に多少の段差が生じる場合がありますことをご了承ください。

段差を無くすには削って再塗装する方法がありますが、価格が高価になりますことと、塗装をしない部分との色違いが生じますのでお勧めしません。後ろ足の目立たない部分なので、特に問題はないと思います。

尚、写真を見ると脚と接合している桟木の部分も少し抜けているようなので、たたいて外れるようであればその箇所も再接合します。

修理費用は接合箇所1箇所で、税込み8,000円です。送料が別途必要です。

次に右前後の脚の補強棒(クリ棒)が欠損していることですが、写真を見ると前脚と桟木の接合部分が抜けてきていて、ダボが見えていますので、脚と脚の間隔が広がり補強棒(クリ棒)が抜け落ちたものと思います。

大きな部品なので、補強棒(クリ棒)があれば、前脚と桟木の接合部分を再接合する時に補強棒(クリ棒)を穴に入れて再接合ができます。

補強棒(クリ棒)を紛失してしまった場合は、同じクリ棒を作ることができないので、同じような直径の丸棒を代替として取り付ける方法となります。単なる丸棒となりますことをご了承ください。尚、丸棒は現在補強と同じような塗装色で塗装します。

再接合、丸棒製作で税込み18,000円前後ではないかと思います。ただこちらの修理に関しては現物を確認して再見積をさせていただきます。

椅子の送付ですが、背・座クッションを外して本体のみお送りください。座面が外せない場合は座面付でもかまいません。梱包などをしないで発送する場合は、ヤマト便の「らくらく家財宅急便」を使用すれば、引取りに来て梱包して待ちかえりますので便利です。ただ少し価格がかかるようです。

お持込は定休日の木曜日以外であれば荷受できます。ご来店の日時を事前にご連絡いただければ営業時間外でも柔軟に対応させていただきます。

【追加記事】W様よりご連絡
早速のご返事ありがとうございます。修理出来るとの事ですのでお願いしたいと思います。送付するか持ち込みかは検討し再度ご連絡差し上げます。

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6月 15, 2016 · Posted in その他の家具修理  
    

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