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背もたれ籐張替完成

 ずっと以前ご紹介した輸入家具のダイニングチェアー背もたれに使用してある籐張り部分が破れたため、張替修理としてお預かりしていたのが完成していましたのでご報告いたします。

修理前

修理前

 この籐張りに見える部分、実は籐材ではありませんでした。驚いたことに紙材でした。それも強度を増すために中に糸を織り込んだものでした。輸入家具は、意外な材料を使用してあることがたまにあり、驚きです。

 そして仕上がってきた状態が・・・・・。

 張替に使用した材料は、正真正銘の籐材です。
 五分カゴ目編みシートを使用しています。

 塗装仕上げはしていません。生地仕上げです。
 籐材は、塗装をすると耐久性が落ちるそうです。そのため安田屋家具店では張替時には塗装をお勧めせず、生地仕上げをお勧めしています。仕上げ方法は、「溝決め込み仕上」といって、籐張り部分の周囲に彫ってある溝の上に籐シートを乗せ、その上から籐丸芯を溝に打ち込んで仕上げる方法です。 手編みに比べれば耐久性は落ちるものの、将来的に張替が安価でできるので、現在市場に出回っている家具の多くがこの「溝決め込み仕上」を行っています。

取外してあった座面を取り付けて完成です。

 今回のご修理費用は、税込19,000円でした。今回のご修理は、岐阜市のお隣である各務原市のお客様でしたので送料も含んでいます。その他の地域は送料価格が若干変わりますのでご了承ください。

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1月 26, 2011 · Posted in 籐家具修理  
    

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