本革からスタートしたボールペンインク消し実験。
今日からはビニールレザー(合成皮革)につけてしまったボールペンインクは、つけてから何日目までならメンテナンス用品「インクリムーバー」を使用して消せるのかという実験を本革と同じようにスタートします。
使用しますのは本革と同様に、安田屋家具店「ぎふ楽市楽座」ネットショップ店にて販売している「インクリムーバー」を使用します。使用方法は、本革実験1日目をご覧ください。
ボールペンインクをつけてしまってから1日経過した数字の「1」に、インクリムーバーを塗ります。
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本革と同じように、塗ると直ぐにインクが溶け出しました。
きれいな布地でふき取ります。ふき取るときはインクを消そうと強くこすらないでください。ビニールレザー表面に傷がついたり、テカリ(艶)が出たり、最悪破れることもありますので、十分注意して作業をしてください。
布地にインクが付着します。
ふき取った後、インクはかなり薄くなりました。まだ薄っすらとインクが見えるので、再度インクリムーバーを塗ります。
インクリムーバーを塗ってから、柔らかい歯ブラシ(使い古しの歯ブラシ)でこすります。この時あまり強くこするとビニールレザー表面に傷をつけたり、破れたりしますので十分注意して作業を行ってください。
歯ブラシでこすっちた後、きれいな布地でふき取ります。
かなりインクが消えました。
ただし本革と違って、この時点で全て消えません。よーく見ると薄っすらとまでインク跡が見えます。ビニールレザーの色が濃い色の場合だと、この時点でインク跡は見えなくなるので、消えた状態になると思います。
色の薄いビニールレザーの場合、まだ若干インクが残っているので、インクリムーバーをつける・歯ブラシでこする・布でふき取る、この作業を数回繰り返します。
数回繰り返した後です。接写してみましたが、ほぼ全てインクが消えたのがわかりますでしょうか。
ただ本革と比べて、ビニールレザーの場合は、ボールペンインクがビニール素材の中に浸透し、染色するような状態となるため、完全に落とすことはできないことが実験結果からわかりました。
全体を見るとこのように見えます。「2」の横に「1」が書いてあったんですが、ほぼ消えました。ほんの薄っすらとではありますが、「1」が書いてあったことはなんとなくわかりますね。でもここまで落とせれば充分です。実験大成功!!!
しかし本革と違ってビニールレザーの場合、想像と違って実際はインクを落とすことがなんだか難しそうです。
明日はインクをつけてしまってから2日目の実験を行います。
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