安田屋家具店

KSS刻印は、大阪に会社があった「木村新」という家具金具会社の印で、日本国内の多くの家具工場がこの会社の金具を使用していました。時代の流れで、そんな家具業界では超有名な家具金具専門会社もすでに廃業してしまいました。したがってKSS刻印の金具は残念ながら現存していません。

１６－２０サイズのアングル丁番金具は「１５-２０」サイズの金具で代替できることが今回のことで実証されました。安田屋家具店実店舗でも数多く手がけていたので問題はないと考えていましたが、お客様からの結果報告を受けてさらに安心する四代目でした。ちなみに１５－２０サイズ図をご紹介します。１～２ミリ程度の違いならば支障なく代替ができます。

アングル丁番15-20は、２４時間３６５日いつでもご注文いただける安田屋家具店オンラインショップをご利用ください。

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どうもありがとうございます。外れなくて困っています。アドバイスいただいた方法でやってみます。写真は携帯を持っていないので娘が帰ってきたら撮ってもらい送らせて頂きたいと思います。お手数をお掛けしまして申し訳ございません。また、よろしくお願いします。

立った今、切れ目にアイスピックのようなものを入れてハンマーで叩いたら金具が壊れ、その後も格闘したらやっと外れました。ありがとうございます。

今、外れたドアに金具を取り付けました。ネジですが、今まで付いていた黒ネジだと最後何回、回してもクルクル回って止まらないのですが、大丈夫でしょうか？　ぴったりですが、極々僅かにユルユルした感じがします。試しに、家にあった、その黒ネジより銀ネジだと長さが5ミリほど長くなって、太さも同じか若干太くなった銀ネジを入れても、表に出なくてユルユルしなくてしっかりした感じでぴったり合いました。

これから食器棚本体にネジで止めるのですが、黒ネジより長くて僅かに太めの銀の方が良いでしょうか？ 多分、銀ネジをすると思います。ちょっとやってみます。ありがとうございました。

安田屋家具店からの返信
ネジ穴が大きくなっているので黒ネジだとユルユルしてしまうのだと思います。銀のネジが黒のネジよりも太さが太ければしっかりと効きますが5ミリ程度長いだけでは少々不安です。このようなネジ穴が大きくなって緩んでしまう場合の解決方法をお知らせします。

現在のネジ穴に爪楊枝を２本程度差し込んで、ネジ穴を埋めて下さい。その後に黒ネジまたは銀ネジのいずれでも良いのでネジ止めしていただければ、どちらのネジでもしっかりと効きますので安心です。ぜひお試しください。ネジを締めたときに最後にドライバーが回らなくなるほどカチッと止まれば良いのですが、空回りしてしまう場合はネジが効いていないのでご注意ください。

いろいろとトラブル発生でしたが、無事修理をお客様自身で行われ解決したようです。お客様宅にお伺いできる距離ではないので、歯がゆさともどかしさを感じた四代目でしたが、粗大ゴミになってしまう家具をまた一つ救ったことに満足するのでした。・・・・、ということを書いていたらお客様からまたまたメールが届きました。

凄い知恵を授けてくださりありがとうございます。 ネジが足りなくて、コーナンに今買いに行こうとしていました。 ありがとうございます。 教えていただいた方法でやってみます。 本当に、いい家具屋さんにご縁があって嬉しいです。 ありがとうございました。

ご紹介した金具は３６５日２４時間安田屋家具店オンラインショップにて、いつでもご注文いただけます。お急ぎください。

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扉一枚に４個のスライド丁番金具が取り付けてあります。安価な家具だと３個しかスライド丁番金具がついていません。４個ついているのはちゃんとした家具である証です。

とはいうものの、スライド丁番金具にもいろんな価格があります。同じサイズ、仕組みであっても、安いものは１個１００円前後です。婚礼家具に使用しているスライド丁番金具は１個２千円～５千円前後のものを使用していました。価格の違いは耐久性の違いにちゃんと現れます。婚礼家具に使用しているスライド丁番金具は、２０年、３０年使用しても何の変化もなく、新品時と同じスムーズな動きをしています。

一方安価なスライド丁番金具は、扉の重さに耐えられず、５年～１０年ほどで１個破損し、２個破損し・・・・と次々と金具が破損して、最後には扉が落ちてしまいます。そして安田屋家具店のような家具屋さんに修理問い合わせが入るというわけです。

さて話が脱線して長くなりそうなので、肝心な「簡単なスライド丁番金具取替方法」については、明日ご説明します。

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金具を取外した状態です。

金具を取外したら、取り替える新しい金具を扉の穴にはめ込みます。はめ込んだ後、たんす本体側の金具部分をたんすの側板に押し当てて、ネジで金具を取り付けます。全てのネジを取り付けます。今回の場合は２箇所です。

次に一番下のスライド丁番金具を同様の作業で新しい金具に取替えます。

最後に一番上のスライド丁番金具を同様の作業手順で、新しい金具に取替取り付けます。

今回例としたたんすでは、４個の金具がついていました。上部に２個ついていますので、最上段のスライド丁番金具を取り替える前に新しい金具に取り替えておきます。

この作業手順で新しいスライド丁番金具に取り替えれば、複雑で難しいスライド丁番金具の取り付け位置を考える必要がありません。扉が取り付いている状態なので、扉の開閉に支障が出ることがない位置に新しい金具を自動的に取り付けられるんですからね。さらに扉がたんすに取り付いているということは、扉を支える補助が必要ありませんので、一人で作業を行うことができちゃうんです。一石二鳥の作業なんです。

そしてこれが新しいスライド丁番金具に取替えて、取り付けた状態です。

上のスライド丁番金具が破損した古い金具です。そして下のスライド丁番金具は取替えた新しい金具です。詳しく見ると・・・、

たんす本体側に取り付ける部分の位置がずれていて、元のネジ穴位置とずれていることがわかります。金具サイズも大きく後ろにずれています。古い金具の取り付け位置と大きく違っています。扉を外した状態で、この位置を割り出すのは、プロでも困難な作業なんです。でも簡単に出来ちゃうんです。

扉側の金具部分の取り付けネジは外面上２箇所となっています。扉が軽ければこれで十分なんです。がっ・・・・、プロの技はさらに続きます。

新しい金具に取替えて取り付けた扉をいったん取外します。この時の取外し方は、扉部分に取り付けた金具部分と、たんす本体側に取り付けた受け金具とに分けて扉を外します。理屈がわかっていれば簡単な作業ですが、一般の方にはちょっと難しいことだと思います。

扉側、たんす本体側それぞれに金具が取り付いた状態で扉を外した後、たんす本体側の受け金具に外面からは見えない箇所に取り付けネジ位置があるんです。重量の重い扉の場合にはこの隠れた部分のネジ止めを行い、耐久性を伸ばさせます。隠れた部分のネジを取り付けた後、扉側の金具をたんす本体側の受け金具に差し込んで固定ビスで外れないように固定させます。この作業が意外と難しくて、毎回スムーズにできないんです。

上記のプロの技は、金具の構造、理屈を知っているプロだからこそできる技術です、なので一般の方が行うことお勧めしません。せっかく扉が取り付いたのに、余計な作業をして扉取り付けができなかったことになるのが顛末ですから････、ご注意ください。

以上が、スライド丁番金具を簡単に取り替える方法です。ちなみにプロの技を全てお教えすることは難しくて、結局経験数がものを言うってことでしょうかね。

なにはともあれお役に立てれば幸いです。一つでも粗大ゴミとなってしまう家具を減らしていくことにお役に立てれば光栄です。

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