【 チターノ 】ブランドのソファー張替修理に関するご相談がありました。10年ほど前にご購入され、愛着を持って使い続けられてきましたが、張り布が汚れてきたこと、座面が落ち込んでしまうことから修理費用がどの程度かかるかというご相談でした。

座面中央が凹んでいるのがわかると思いますが、座面内部に使用されている「S字型バネ」が脱落しているようです。
サイズは幅1500ミリ、奥行750ミリ、座面奥行500ミリ、厚み150ミリ、背もたれ高さ470ミリ。ラブチェアータイプです。

「chitano/チターノ」は、大型家具工場「カリモク」の中の一つの商品ブランドで、現在はなくなっていると思います。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
4月 28, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

食堂椅子木部の塗り替え修理を行っています。

一般的なデザインの椅子です。15年ほど前にご購入されたようで、塗装面の劣化が激しく、いつもの表面を少し削ってから再塗装を行う仕上げでは、前の塗装が木部からはがれ、再塗装面も一緒に剥がれることが考えられます。そのため現在の塗装を全て削り落とさなければなりません。この作業が一番大変なんです・・・・。そしてやっと全ての塗装を削り落とし、木地状態にしました。

 

つっかれたぁーーーー!!!  努力の結果です

 再塗装前です

1脚ここまでするのに約5時間ほどかかりました。(途中休憩を入れて・・・)
この後、再塗装を行います。塗装は吹き付け塗装を行いますのでそれほど難しいものではありません。

 

よくお客様自身で塗り直し作業をされるのを聞きます。ホームセンターで塗料も売っていますので、簡単な作業に思えるんですね。

 

ここで一つアドバイスを・・・。塗る前にサンドペーパーで、塗装面全てを削るというか、表面にキズをつける必要があります。キズといっても目の細かいサンドペーパーで削る傷ですので眼に見えるものではありません。こうすることで再塗装用の塗料を塗ると細かいキズに絡み塗装が剥がれなくなります。この作業を行わずに直接塗装の上に塗装をしてしまうので、塗装がくっつかず日数の経過とともにペリペリとめくれてしまうのであります。こうなってしまった状態で「なんとかしてぇーーー、安田屋家具店さん」とお電話を頂くことがよくありますが、こうなってしまうと何もされない状態で塗り直しをするよりも大変な作業となってしまい、修理費用も高くついてしまいます。

 

素人は素人です。もちは餅屋に任せましょう。塗装は塗師屋さんに任せましょう。その方がきっとお安くできるはずです。

 

 

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
    

先日お預かりした広島に工場がある大手家具工場マルニの名作椅子「ショパン」。本体木部フレームの塗替えが終了しました。新品時のとってもいい木そのものの色と手触り感に戻りました。次は背と座面の生地張り加工に入ります。

お預かり時の30年間使用した状態です。

 塗替前

塗替え後、新品に戻りました。

 塗替後

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
5月 15, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

古いミシン台のご修理をご相談いただきました。
現在90歳のお母様がお嫁入り道具として持参され、以来ずっと使用され続けてこられたミシンだそうです。当時としてはとても珍しい輸入ミシンで、それはそれは高価なものだったそうです。お母様が大切なミシンなので修理したいとのことで、ミシン機械本体は神戸にただ一店ある修理専門店にすでに出されたそうです。木部本体もリフォームしたいとお嬢様が考えられ、数多くある同業者の中より安田屋家具店にご相談・ご依頼されたのです。

お預かり前の写真を撮り忘れてしまいましたので、塗り直し後の写真をご覧ください。塗り直し前後の比較ができないのですが、長年の仕様による傷や突板めくれなどが多々あり、とてもひどい状態でした。今回の塗り直し修理に関しては、状態がとてもひどいので完璧に直したいので静岡に工房がある英国アンティーク家具のリフォーム補修を専門に行っている職人集団にお願いしました。静岡はご存知の通り家具産地の一つで、多くの家具職人がいます。そして定年により退職した高齢の熟練家具職人がいます。なので補修程度によって臨機応変に対処できます。また補修価格もお値打ちにできるんです。

 時代を感じさせます。

ミシンを収納し扉を全て閉じた状態です。英国アンティークサイドボードではありません。脚踏みミシンなんです。

 側面です。

 後面です。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
    

80年位前の桐たんす洗濯修理のお問い合わせがありました。現物を見にお伺いし、桐たんすの状態を確認させていただき大まかな修理箇所を把握します。そして一般的な桐たんす洗濯作業と照らして、最大手間がかかった上限価格~想像よりも手間がかからない場合の最低修理価格をお客様にお伝えします。

お客様が考えられていた予算に近い場合は、お客様のご了解を得て桐たんすを一旦お預かりします。お預かりした桐たんすは職人工房に持ち込み、修理箇所を細部にわたるまで確認し、正確な桐たんす洗濯修理費用を算出します。正確な金額が出たらお客様に御見積もりをご連絡し、修理方法をご説明します。お客様のご予算内でご用命いただけた場合は洗濯作業に取り掛かります。お客様のお考えになられていた金額よりも高かったりして洗濯修理を見合わされる場合は、お預かりした桐たんすを元のお客様宅にご返却します。安田屋家具店では、ここまでの御見積作業を無料で行っています。

そして今回80年くらい前のお母上様の桐たんす一竿、そしてその前の世代である祖母様の100年位前の桐たんす一竿、合計二竿を御見積もりのためにお預かりいたしました。両たんすとも前面のみに桐材が使用されていて、他の部分(側面・天面・引出し内部)は杉又はモミ材を使用してある【 前桐たんす 】でした。

 100年前の祖母様のたんす

 側面です。

この記事の続きを読む »

この記事の内容が役に立ったら共有してね!
5月 31, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 桐たんす洗濯  
    

« 前ページへ次ページへ »

Verified by MonsterInsights