昨日ご紹介した昭和37年に安田屋家具店にて購入頂いた婚礼家具の修理状況です。扉のチーク材突板合板がめくれています。サイド接着剤を入れて再接着です。

まずは蝶番を外します。

当時のネジは「マイナス」ネジです。
頭をつぶさないように慎重に取り外します。
取り付け時には「プラス」ネジに取替えます。

蝶番を取外した後、古い接着剤の残りかすを取り除くためにやすりを使用して削ります。

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12月 9, 2010 · Posted in その他の家具修理  
    

 先日お預かりしていました大きな本革張りソファーの修理が終わりました。クラッシックデザインの輸入家具です。サイズが外国サイズで大きなサイズです。今回のご修理内容は、本革の座面クッションカバーが愛犬君によってかじられたり、引っかかれたりして破れてしまっていました。そのため座面クッションカバーのみを張替・・・・、作り直すこととなったのでした。

 お預かり前の状態はというと・・・・・、

 本革クッションなのに無残にも敗れてしまっています。
 本革の表面がアンティーク仕上げ調となっていて、使い古したように皮色に濃淡があります。まったく同じ本革はありません。またアンティーク調の濃淡がある本革材の入手も不可能のようです。どうしようか・・・・。

 そんな時に「合成皮革材によく似た生地があったような・・・・・」
 早速見本帳で調べてみると、ほぼ同じ色調の合背う皮革生地がありました。

 ご購入されてから2年しか経過していないので、中身ウレタンクッション材はへたりもなく、まだまだ十分このまま使用できますので、クッションカバーのみを製作して取り替えればよいのです。お客様に現在と同じ本革材は入手でないのでビニールレザー(合成皮革)生地を使用して製作すること、本革とビニールレザーの違いをご説明しご了解を得て製作に取り掛かったのでした。そして新しい座面クッション材が仕上がってきましたので早速お客様宅にお届けです。

背もたれ部分は本革張りです。
座面クッションは今回作り直したビニールレザー張りです。
色・艶も同じように仕上り、違和感はありません。(材質の違いはありますが・・・)

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拡大してみて見ましょう。

肘と背中部分は本革、座クッションはビニールレザー。
その違いがわかりますか ????

全く違いはわかりませんでした。
お客様も大満足です。
ただ本革と違い、ビニールレザーの場合は座った時に少々お尻がすべりやすくなっていました。本革との大きな違いはこの点でしょうか。後の点に関しては本革との見分けは付きませんでした。

今回使用したビニールレザーは3,500円/mを使用し、座クッションカバー1枚税込15,000円でした。製作期間はお預かりして約10日でした。

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12月 17, 2010 · Posted in 家具リフォーム・修理, 椅子張替え  
    

2年前に安田屋家具店にて開催した「日本の工芸 匠展」にてご紹介し、お買上いただいたお客様から【 竹ハンドバック 】補修のご依頼がありました。この【 竹ハンドバック 】は、日本一の竹の生産地として知られている大分県で国産の竹を使って手編みで製作している55歳の「高江 雅人」さんの作品です。国産手作りにこだわった伝統工芸士です。

2年間使用されている中で摺れてしまったのでしょう。ハンドバック上部の藤を編んで竹を止めている籐材が何箇所かで切れてしまっていました。籐材はつながっているので、このまま使用されていると全てほどけてしまいます。

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安田屋家具店のホームページを見つけていただき、ご訪問いただけるお客様が少しづつ増えているような感じがあります。岐阜の田舎町の小さな街の家具屋さんに全国からご訪問いただけることは本当にありがたいことです。岐阜市美殿町の安田屋家具店の実店舗では考えられないことです。でもネットの世界では現実的におきていることに感動です。

そして安田屋家具店が行なった家具修理の記事をごらん頂いた皆様から、様々な家具のご修理相談が毎日届くようになりました。いろいろなご修理が届きますが、ご相談いただいたお客様の地域にある家具屋さんは家具修理を積極的に行なっていないのでしょうか。昔ならば街の家具屋さんはきちんと家具修理を行なっていたものですが・・・・・。もっともその当時は、自店で販売した家具の修理のみを行い、他店が販売した家具の修理はしていなかったようですが・・・・。

さて今回のご相談は、アバカ材ロープを編み込んで作られた椅子のご修理です。イタリアンレストランにて業務用として使用されている椅子です。長年の使用により、特に肘の部分のロープの切れなどの損傷が大きい様子です。

アバカ材は別名マニラ麻とも言い、フィリピン原産のバナナの木の一種です。葉の繊維は強靭でしかも軽く、耐湿力があり、古くから石材を運び 出す際や船舶用のロープとして使用されてきました。そのアバカロープを使用して編み上げた家具は、ラフな素材感と繊細なデザインの両方を感じていただけるものです。

お送りいただいた写真を確認すると、金属フレームにアバカ材のロープを編み込んだ椅子でした。

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 カントリーデザインの「ロッキングチェアー」ご修理の持込がありました。

 無残にも片脚がバラバラになっていました。お客様自身で修理を試みられたのでしょう、抜けてしまった部品の穴にはボンドを入れて接着された痕がありました。体重のかかる脚部分なので、完全な接着でないと支えきれなくなり外れてしまいます。

 飛騨・高山の「飛騨産業」の商品かと思いましたが、材質、組み方が全く違っておりました。高山の飛騨産業とは別の工場か、もしくは輸入品なのかもしれません。飛騨産業の商品ではないので依頼できません。安田屋家具店の熟練職人に依頼するしかありません。

 部材の1本が完全に根元で折れてしまっています。
 作り直すしかありません。
 ロクロ機械がないので、同じデザインの部材は作れません。丸棒を加工するしかないことをお客様にご説明しご理解いただいた上で修理に取り掛かります。金額は税込15,000円でした。ただ単に抜けた部材を再接着するのではなく、ロッキングチェアーとして使用できるようにしなくてはなりません。このことが特に重要です。

 このロッキングチェアーのように接合部材が抜けてしまった場合、修理が簡単そうに思えるのでお客様自身でボンドを穴に入れて部材を取り付けるケースが多いのですが、しっかりと固定治具などを使用して接着を固めればよいのですが、一般的にはそのような道具はお持ちではありません。そのため不十分な接着状態となってしまいます。そして再び外れてしまいます。そうなると接着剤が強力にくっついて取れなくなったり、穴に付着した接着剤をキレイに取り除いたりの手間が増えてしまいます。最悪の場合、修理不可能になってしまう場合も出てきます。

 このような場合、外れた場合、お客様自身で修理を試みるのは避けられた方が賢明です。抜けた状態のまま修理を安田屋家具店にご依頼していただければ、修理費用も安価につきますし、修理も完璧にできる場合が多いです。

【 生兵法は怪我の元 】のことわざもあり、【 もちは餅屋 】にまかせましょう。

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