お客様からメールにてお問合せ
カウチソファーの座面クッション部分なのですが、座面のバネが壊れて部分的に盛り上がってしまいました。でこぼこ状態です。修理を考えているのですが、金額が知りたいです。座面は取り外しができるタイプで、座面部のみでは、65×65×15センチくらいの大きさです。よろしくお願いいたします。
安田屋家具店からの返信
御問合せの修理内容として、座クッション中身の座面のバネが壊れて部分的に盛り上がってしまい、でこぼこ状態とのことですね。 写真を見たところ、取り外しのできる座クッションの中身がでこぼこ状態とのことであれば、それは座クッション内部がポケットコイルを入れてあるクッションではないかと思います。
写真2の中央部分が黄色になっている部分の中身に袋につめたコイルバネがひとつひとつ独立していて、他のコイルバネと連結していないポケットコイルが入れてあるのではないかと思います。写真2のまわりの白い部分が枠組みになっている少し固めのウレタン材ではないかと思います。 このような状態で、中身のコイルバネが壊れて部分的にでこぼこと盛り上がっているということであれば、その修理方法としては、中身のバネがどのような状態になっているか確認しないとなりません。
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でこぼこしているということであれば、コイルが袋を破って、ビョーンと飛び出してしまっているのではないかと思います。ポケットコイルであればコイルバネを新しい袋に入れてのバネの高さとあわせて縫製します。そして独立したコイルが倒れないように他のバネの袋とつなぎあわせて 倒れないようにします。そして元通りにクッション内部にコイルを入れ込んで上下をウレタン材でふさいで元のクッション材に仕上げます。
コイルバネが修理できない場合は、新しくコイル無しのウレタンクッション材をつくり、コイル無しの座クッションとします。ウレタン材のみでクッションを製作した場合の座り心地は、バネが入っていないので、現在よりも固い感触となります。
ここ最近座クッションの中身に「ポケットコイル」を入れて座り心地は抜群にいいんですなんていううたい文句で販売しているソファーを多く見かけますが、本来「ポケットコイル」とはベッドマットレスに使用していたコイルなので、ソファーの座クッションにはむかない構造だと思います。それになんていったって、将来、張替などが生じたとき、クッション中身に「ポケットコイル」が使用されていたら、ほとんどの場合そのクッションは使い物にならないのでクッション中身を作り直さなければならず、修理金額も高くつきそうに思えます。あまり座クッションに「ポケットコイル」使用のソファーはおすすめできないのが四代目の率直な意見です。
ソファー本体の座面したが柔らかく、その上に独立した不安定なコイルが入った座クッションを乗せた構造なので座った感触は柔らかいですが、ぐらぐら状態のコイルクッションなので今回のような症状が出てしまうのではないかと思います。 実際の状況を確認しないと確実な修理金額はご提案できませんが、一般的にウレタン材のみでクッション中身材を製作した場合、写真の座クッションのサイズであれば 1個税込み20,000円~になるのではないかと思います。
コイルの修理が可能であった場合も恐らく税込20,000円~ではないかと思います。確実な修理金額は、実際にどれだけの手間がかかるかによって上記金額よりも前後しますことをご了承下さい。
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