安田屋家具店が取り扱っている引き戸式下駄箱の吊扉に使用しているプラスチック部品は2種類あります。
下駄箱に取付いているレールを外さないで後から入れられる部品の頭部が左右に出っ張っている「羽ありタイプ」
そしてもう一つは、一度レールを家具から取り外した後に入れなければならない、部品の頭部が出っ張っていない「羽なしタイプ」
破損して困ったいるというご相談が多いのは「羽あり」タイプのようです。 さて今回持込まれた破損した部品は、ちょうど頭部の部分が欠損しているために「羽あり」なのか「羽なし」なのかがわからない状態でした。どっちなんだろう???
で、よーく観察していると、部品頭部がクルクルッと回ります。おやおや、こんなの初めて。
で、回してみると・・・・、 ちょうどレールに入れ込む部分が外れました。
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なんで???
どうして取れる必要がある???
理屈がわからず困惑する四代目でした。
「羽あり」タイプならば、頭部が取り外せなくても簡単にレールに入れ込むことが出来るし、「羽なし」タイプならば、例えレールに入れ込む部分の頭部が取外しができても、レールを家具から取外さないと入れ込むことができないので、いずれにしても部品の頭部が取れる仕組みをわざわざ作らなくてもいいのになぁー。それこそ手間がかかるじゃん。
観察してもどちらのタイプなのか判断できないので、お客様に破損していない部品を確認してもらうことにした。しばらくしてお客様から連絡があった。どうやら「羽なし」タイプだったようだ。
すぐに準備して発送した。
部品は税込1個600円。
取り付けビスも1本付属している。
消費税8%になっても、お値段はそのまま。さらに送料込みの価格です。なんてお得なんでしょう。 なお、お客様には家具に取付いているレールを一度取外してから部品を入れなければならないことをお伝えするとともに、レール取外しの際の注意事項をお伝えした。
レールは恐らく接着剤だけで取付けてあるのではなく、エアーネイル(ホッチキス針の大きいもの)でところどころ止めてあるはずなので、それを見つけてエアーネイルを抜いてからレールを取外さないと、レールが破損することがあるので注意が必要です。
しかしこの部品が無いと、扉の取付けができないんですね。この部品さえあれば・・・、と思っておられるお客様は全国に多いと思います。でもこの部品はどこにも売ってないんですね。 本来であれば、下駄箱を製作した工場が、消耗部品として別売をしないといけないんですが、していないんです。
またたとえ別売していたとしても、工場の名前が分らなければどこで購入したらよいかわかりません。最初から消耗する部品として分っていても、交換用部品を用意していないのは、ちょっと問題だよなぁーと思う四代目です。 安田屋家具店は、この部品を販売以来、多くの家具を粗大ゴミになることから助け出したことはこの上も無く光栄だと思っています。
この部品は安田屋家具店オンラインショップで販売しています。
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