日本国産丁番の証であるRABBIT刻印の金具「16-15」「20-20」「20-15」の3サイズは、明日10月1日(金)より、仕入先変更の影響により、1個税込み850円に価格改定いたします。
日本国産の丁番には、RABBITの刻印があります。
金具の形状、見た目は同じ金具が出回っています。しかしそれらの金具にはRABBITの刻印がありません。ノーブランド品です。
商標権の関係でRABBIT刻印ができないのです。ノーブランド品は全て中国産の金具となります。
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ではなぜ見た目同じ金具が存在するのでしょうか。
金具屋の大将に聞くと、丁番金具を生産していた工場が、生産終了したり、廃業したりした時に、金具卸会社などがその工場にあった金型を買ったか、譲り受けたか、廃棄物として引き取ったのかで入手し、それを中国の工場に送り、安価な価格で作らせているとのことでした。金型は同じなので、見た目同じ金具が生産されているわけです。
では同じ金型であれば、中国産の金具で良いのではないかと当然思いますよね。ところが・・・、
写真は資料として保管してある壊れた中国産の丁番金具です。
破損個所は大体同じ部分であることがわかります。
中国産金具は、壊れやすいんです。安かろう悪かろうの典型です。なぜ壊れやすいのか。
それはズバリ、素材です。
RABBIT 日本国産丁番は、不純物の混じらない品質の高い素材を使用します。不純物が混じっていないので分子同士の結合が強く破損しにくくなっています。しかし価格が高くなってしまいます。
一方、中国産丁番の素材は、不純物が混じった安価な素材を使用します。そのため強度が弱く、破損しやすいのです。
こんな逸話があります。
家具産地である大川において、洋服タンス、食器戸棚、書棚の丁番金具を日本国産丁番を使用していたのですが、ある時期から安価な中国産丁番が出回るようになりました。その結果、中国産金具に切り替えてしまったそうです。なぜなら金具1個の金額が日本国産よりも大幅に安かったからです。大量生産していた時代ですから、中国産の安価な金具に切り替えただけで大幅に金具費用を下げることができました。それは家具価格が安くなることにもつながります。
中国産丁番に切り替えてから数年後、各工場に販売店からクレームの電話がひっきりなしにあったそうです。内容は「販売して1年も経過しないうちに丁番がポキッと折れてしまう。今までこんなことは無かったのに、どうなってるんだ」
当時、大川の家具工場は大変な事態になったそうです。
この時まだ四代目はまだ子供でしたから、実際の状況は知りません。
ただ今でも中国産の金具を手に取ると、日本国産金具よりも軽く感じますし、作りがあまいように感じます。短期間で破損していては取替作業も大変ですし、ネジ穴がバカになって効かなくなってしまいます。
ただ丁番の破損原因は家具の設置状態や、扉開閉の頻度にも影響されますので、全てが素材品質の影響とは言い切れない部分もあります。
今回ご紹介している家具金具だけでなく、他の商品に関しても中国産は今一つ信頼できないと感じますね。かつて日本も「安かろう悪かろうのMade in Japan」と言われた時代がありましたから、一番わかっていることですからね。
RABBIT 丁番、日本国産丁番は、2021年10月1日時点で、「16-15」「15-20」「20-20」「20-15」の4サイズの在庫があり、販売しているのは、日本全国の中でも、岐阜市の安田屋家具店だけだと思います。
明日10月1日(金)より価格が1個税込み850円に値上がりしますので、本日9月1日中にぜひお買い求めください。
日本製金具は、24時間365日いつでもご注文いただける安田屋家具店オンラインショップをぜひご利用ください。
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