すでに廃業している家具工場「大進工業」の食器戸棚や飾り棚に使用されている扉丁番金具の取替修理相談が増えています。金具耐久年数が経過した時期だからでしょうか。
K様からのご相談
ルイ ヒルトンと言う飾り棚を42年前に購入し使用しておりますが、硝子扉の金具が壊れました 。大進工業さんはもうやっていらっしゃらないとのことなので、何処かで金具を分けていただけないかと探しております。情報など なにかご存知の方は教えて頂けませんか?コルディアと金具には書いてあります。
安田屋家具店からの返信
大進工業はすでに廃業しています。同社の家具に使用されていた丁番金具の多くは、「COLDEA(コルディア」刻印のある大進工業オリジナル金具です。そのため工場が廃業しているためまったく同じ金具は現存していません。
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大進工業の家具に使用されている丁番金具の多くは、扉側サイズ24mm、家具本体側サイズ20mmが多いです。同じサイズであれば、他工場の金具で代替えできます。
(A)(B)のサイズを確認ください。
(A)は扉側に取付ける金具円形部分の厚みの上から下方の折れ曲がった部分にある接合ピンの中心までの長さ。(B)は家具本体側に取付ける金具の厚みの下から下方の折れ曲がった部分の先端までの長さ。
(A)24mm、(B)20mmであれば代替金具はあります。他サイズの場合は、(A)(B)サイズをお知らせください。
尚、代替金具はDC COLDEA金具と大きく違う形状が二つあります。ひとつは家具本体側に取り付ける形状です。
写真下側の金具がDC COLDEA、上側の金具が代替金具です。
DC COLDEAは十文字となっていて、後方に1本伸びている形状ですが、代替金具は後方への伸び代がなく、楕円形状となっています。後方への伸び代がない分、厳密に比較すると耐久性が低いかと思いますが、実際の耐久性にそれほど大きな違いはないと思います。
二つ目は扉側の形状です。
DC COLDEAの扉側部分の横が直線的になっていて、全体的にはロケット型となっています。代替金具は35mm直径の円形となっています。現在の扉に彫られている穴の長さよりも短くなっているので問題ないのですが、横幅がロケット型から円形になったため、全幅で1mmほど大きくなっています。
そのため場合によっては現在の扉の穴の幅をヤスリ等で彫り広げる必要がある場合がありますが、多くの場合、金槌で金具を現在の穴に叩き入れてはめ込んでいます。ただ実際に金具を穴に入れてみないとわかりませんが、場合によっては多少の穴のサイズを彫り広げる作業が必要になるかもしれませんことをご了承ください。
扉を閉めた状態で金具が見える部分はほんのわずかなので、金具の色が違っていても違和感はありません。
尚、扉1枚に新旧の金具が混在して取付いていると支障が生じますので、必ず一緒に取替えてください。取替作業説明書を添付しますのでご参考にしてください。
DC COLDEA刻印の金具は、安田屋家具店オンラインショップにて24時間365日いつでもご注文いただけます。ぜひご利用ください。
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