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バラバラになった椅子

ロッキングチェアーがバラバラになってしまったのを修理したいとのご相談があり、すぐに四代目は安田屋家具店が立地する岐阜市のお隣の瑞穂市のお客様宅に駆け付けた。

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ものの見事にバラバラになった哀れなロッキングチェアーが横たわっている状態が、四代目の目に飛び込んできた。うひゃぁーー!!

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座面は二つに割れ、さらに座面板2ヶ所に割れが入っていた。 背もたれ上部板は背棒から抜けてしまっていた。肘はぐらついていた。これは接合大手術が必要な状態です。

幸いにもお客様自身で割れた部分の接着修理を行われていないので、元通りの状態に修理することができます。座板の割れた部分、抜けてしまった背棒、ぐらつく肘、いずれも再接着を行い、圧着治具で固定すれば修理できます。

座面板は数枚の板を接合して1枚の板にしてある材料を使用しています。そのため座面が割れる箇所は、ほぼすべて板と板の接合部分で割れます。割れるというか接着が剥がれるという状況でしょうか。

割れる原因は、長年の使用により、温度湿度の変化による木材の伸縮、さらには接合部分の接着剤の接着強度の劣化が原因です。

座面が割れた修理依頼が多数ありますが、半数以上がお客様自身で割れた切断面に接着剤を塗って再接合されたが、きれいに接合できなかったり、接合部に段差が生じてしまったりして再修理を依頼されます。切断面がきれいなので、お客様自身で簡単に接合できるだろうと思われてしまうからです。

この時にお客様が使用される接着剤で、再修理の手間が大きく変わります。通常の木工ボンドであれば、水分を含ませれば接着前の状態にボンドが戻り、接合部分を簡単に取り外せますのであまり手間がかかりません。

しかし強力に接着したいと思うのは誰しも同じで、「強力接着」なんて明記されている瞬間接着剤などを使用すると、再接着部分をはがすことがとても難しくなります。簡単に外せないので、取り外し作業に手間がかかりますし、外した後の手直し作業も必要となってしまいます。手間が余分にかかれば、当然修理費用は高くなります。

食堂椅子などの板座が割れた場合は、お客様自身で修理しようと考えず、家具修理のプロに依頼される方が、結果的に安価な修理費となります。

くれぐれもご自身で修理しようと考えないように・・・・!!

9月 4, 2016 · Posted in その他の家具修理  
    

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